2012/2/17

食うために働くな、と言うけれど

「食うために働くな」って割と言われますよね。そんなんじゃクリエイティブな仕事はできない。仕事の目的が食うことになってはいけないと。でも一方で、「食べることを大事にする人は、働くことも大事にする」んじゃないかと気付きまして。

前にも書いたと思うのですけど、まだ仕事始めた頃に、客先でお話ししていた時に、「今の若いものは美味いものへの執着がない。美味いものを食いたいと思えないから仕事への執着もない」みたいな話だったと思うのですけど、最近改めてなるほどなと思いました。

考えてみれば、身の回りの仕事を楽しそうにしている人達は、多かれ少なかれ食べることを大事にしているなと。そりゃ勿論、忙しくて昼飯食べれませんでしたみたいなことは多々あるみたいだけど、美味しい物食べて、美味しいお酒飲んで、明日への活力を作るってのは、生きる糧になってますよね、実に当たり前の話をしている気がしますが。

ただ、思ったのは、割と一般論として、若い子に「食うために働くな」っていうのは、あんまり良くないのかも知れないなあと思いました。ましてや、順風満帆に食べていくことが、そんなに簡単ではなくなって来た時節だし、だからと言って「食うために働け」って言うと切迫感あり過ぎてそれも違うなとは思うんですけどね。

だから、「食べることを大事にする人は、働くことも大事にする」くらいがいいんじゃないかと。

先だって「貨幣経済、評価経済には乗れない感じがしたので寄与経済 」って話書きましたが、究極自分の作業の代価として食べることが直結してれば一番シンプルですが、とは言え、ほぼほぼ貨幣経済な世の中ですけど、でも今月頑張ったから美味いもの食べれた、みたいな感覚って、仕事でのアウトプットだけじゃなくて、仕事への報酬にきちんと感謝するという意味でも、大事な経験じゃないですかね。

そんな話を客先で聞いてから、ロシア産紅鮭の仕事、九州の産直農業の仕事、レストラン関係や3.11以降のもろもろのことで、限られた、自分のできる範囲で食べ物の仕事に関わってきましたけど、そういうことを通じて、食べるとか、料理を作るとか、食べ物を買うとか、いうことへの関心が高まると同時に、自分も成長できている感じが少なからずしています。

そう言えば、ちょっと視点は違いますけど、以前こんなインタビューをしました。

畠山 千春 – 「見えやすくする、触れやすくする、慈しみやすくする」 – ET Luv.Lab.

なんか、その辺で出来合いのもの買ってくればいいや、が毎日だとこういうことにならないと思うんですよね。で、それは意外と仕事にも影響を与えるんじゃないかという気がしています。「いのち」のところまでは、僕にはまだわからないけれども。

というわけで、今度若い子に仕事について聞かれたら言ってみよう、「食べることを大事にする人は、働くことも大事にする」。

ひとり仕事: フリーランスという働き方
(2012-10-5)
売り上げランキング: 14,705
100円

加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

是非、フォローしてください!
Twitter / Instagram

関連する記事