2006/12/14

社長は生き方

僕の個人事業も開始から1年半が経ちまして、ちらほら色々な人にご報告ができるようになりました。それはとても嬉しいことなのですが、ちょっと誤解が。それは、「加藤って社長でしょ?」ということ。いやいや、個人事業主というヤツです。社長ではありません。

僕の仕事は規模的にも組織全体を俯瞰できるサイズのクライアントが多いので、クリエイティブの仕事とは言え、結構社長との直談判というのが多いです。半分くらいのクライアントとは社長とのお付き合いということになりましょう。

世の中には様々な会社があるように、世の中には様々な社長がおられます。色々な方にお会いしお話を伺っていくうちに、一つの共通項が見えてきました。それは「思い」の「深さ」と「強さ」です。

社長というのは生き方だと言うところの真意は、社長は社員の幸せと不幸せを背負い込む生き方だ、ということです。昔、小学校の学習塾に「人の不幸は私の幸せ」と公言する洒落の効いた先生がいましたが(しかも、結構生徒から人気がありました)、社長がそれでは困ります。社員の幸せも不幸せもその双肩に背負って、その上で目的に向かって猛進していく(サイバーエージェントの藤田社長の言葉を借りれば、「目的の奴隷」になっている)、そういう生き方なわけです。

1年半も仕事をしていると、個人事業のフットワークの軽さはとても良い反面、仕事をするならやはりきっちり会社として、「社会に雇用を生み出す」という仕事への新しい意味性の付加が必要なのではないかと考えることは正直あります。

ただ、自分がお付き合いしているような社長の方々と果たして名刺に同じ肩書きを記して、恥もなく営業に回れるかというと、正直自信がありません。社長というのは実力も経験も兼ね備えた、人として円熟した人がある決意と決心を以って、社員という他者の人生に責任を持つということに他ならないと思うからです。

もちろん、仕事を進めていく上ではパートナーとの付き合いも大切ですし、パートナーに自分の仕事に加わっていただく際には、そこにパートナーに対する責任が発生するということは自覚しているつもりです。

ですが、社長というのは、社長が背負っている責任というのは、それとはまた違うことだと思います。この思いは会社勤めをパートタイムながらしてみて、より強くなりました。特にスタートアップ企業では社長の存在こそが会社の存在を担保する最も大きな材料であり、社長には会社の担保として最も大きな責任があり、だから会社の魅力が社長の魅力の投影になるのだと思います。

個人事業主かサラリーマンかというのは、仕事の仕方の問題ですが、社長となるとそれは生き方の問題です。ですから、「危ない橋だから渡らないようにしよう」ということではなくて、今のうちから色々なお付き合いの中で勉強し、人として成長する過程の中で社長という生き方の選択肢を眺めながら、日々の仕事を充実させていきたいなあと思います。

そんな距離感です。社長という生き方と加藤康祐という生き方の現在の距離は。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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