2012/1/17

Reliability Graphみたいなことについて考える

食べログの件、ちょっと今日さすがにこれはみたいなサイトも登場していて、Facebookではシェアしてみたりしたのですが、ステルスマーケティングというか、やらせ投稿というか、そういうのは半ば公然の秘密というか、自明の操作というか、それはまあないわけはないですよね、と薄々感づいてはいた世界ですよね。そんなことをぼんやり考えていたら、こんなコメントをいただきました。

クチコミが信じられない世の中になるんですかねぇ。。

それに関する僕の返答はこちら。

どうですかね。ただ、いわゆるクチコミの信憑性が揺らいで、とは言え、メディアだけでもないとなると、知り合いが紹介している・薦めている、の世界は強くなってくるのかなあと思います。ただ、やっぱり、それは全ての飲食店を網羅するには到底至らないという気がしていて、「それなり」とか「とびっきり」とかで、カバー率と信憑性が縦軸横軸になってマッピングされてくようなイメージかも知れませんね。

以前にちょっと書いたのですが、インターネットのほとんどの言説って、いくつかの例外を覗くとそのほとんどが「何か」に関するレビュー、というか批評の体になっていることが多いと思うんです。で、元々、良質の批評、良質でない批評という選別は必要なものだったし、良質な批評を受けるものと良質な批評を受けないものの選別も必要だという話はこれまでにも「国民総批評家社会 その2」なんかで書きました。

例えば、以前学びの話で @taromatsumura と知識グラフというようなことについてディスカッションもしたけれど、人の持っている知的資産とかノウハウとか興味とかというのも実はグラフとして、ソーシャルグラフという人単位のものの子要素というか、より立体的な構造としてあるわけですよね。Aさんは〇〇に関しての知見に明るいとか、Bさんの〇〇に関しての言説には賛同できるとか、Cさんの〇〇に関してのノウハウは先鋭的だ、とか。

それと同じような感じで、家系ラーメンならAさんだ、辛いものならBさんだ、恵比寿界隈のランチならCさんだとかあるわけですよね。そういう、Reliabity Graphみたいなものがあって(まあ別に新しい言葉を作らなくても、Social Graphという言葉に包含してしまっていいのかも知れませんが)、そういうものは割とツールとして使えれば便利ですよね。

miilとかRettyとか最近話題になったグルメ系iPhoneアプリも基本的な思想はそういうことだろうと思っていて、もう少しああいうものがインフラ化してくれば、これまでの食べログが「それなり」にめぐり合えるものだとしたら、ある知り合いがレコメンドするものが「とびっきり」なのかも知れない。

ただ、先ほどのコメントに書いたような問題はあって、いくら友人が多くたって、飲食店って本当にびっくりするほど数がありますから、どこに行っても友人お薦めの「とびっきり」のお店を手近で見つけるっていうのは無理でしょう。だから、「カバー率と信憑性」が縦軸横軸になってマッピングされていくようなイメージかも知れない。

これ例えば、買い物とかにも言えて、SumallyとかPinterestとか、まあ友人のブログで薦められていたからっていうのが一番シンプルですが、そういうものって、決してAmazon自体のレビュー機能のリプレイスメントにならないけれども、Amazonで評価が高いからとかランキングが上位だからとかってこととは違った買い物体験になりますよね。

でこれは元を正すと別にネットの世界の話だけでもないわけでして。ネットでもそういうレビューないし批評の住み分けというか多層化、多軸化が起こっているだけで。

だから「とりあえず、食べログで調べて店に入れば安心」みたいなことは、まあそういう話聞いたことあるし、僕はあんまりやってこなかったけど、唯一無二ではなくなるのかも知れませんね。

ただ、ポイントなのは、世の中のあまねく全ての飲食店を僕らは検索可能で知っておく必要があるのか、世の中のあまねく全ての商品を僕らは検索可能で知っておく必要があるのか、ということですか。

ああ、これFacebookがあっても、引き続きGoogleは必要だけど、Facebook便利よね、というような話かも知れない。

そう考えると、もう少しテーマを絞ったソーシャルツールの隆盛、って言うのは、世の中を使い易くするためには必要なかも知れないな、などと考えました。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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