2011/11/30

デザイナーとしての自分とエンジニアとしての自分の対話 – 分業してわかったこと

ETは長らく直接取引を基本にして来たのですが、ちょっと思うことあり、この秋、WEBサイト制作の技術面のみを請け負う、という仕事の仕方をちょっと試してみました。なかなか面白いものが出せるんじゃないかと思っているのですが、色々考えることがあったので書いておこうと思います。

・僕一人では作らないものを作れた気がする
まあ当たり前なのですが、僕は今回デザインにノータッチ、もっと言うと企画にもノータッチなので、ETとして作らないものを作れたような気がします。これは何より面白いポイントですね。

・デザインとエンジニアリングの葛藤がブレイクスルーを産む
僕は基本的にはデザインとエンジニアリング、両方を独りでやるスタンスでずっと仕事して来ましたから、ある意味、僕の中でデザイナーとしての自分とエンジニアとしての自分が議論しているわけだけど、デザイン要件考えている時に技術要件が見えてしまうし、技術要件考えている時にデザイン要件が見えてしまうので、悪く言うと要件の齟齬を自己完結的に摺り合わせちゃえるんですね。それがうちの仕事のスピード感だったりするのだけれども、これがデザインはデザイナー、エンジニアリングはエンジニアと別々の人に分業化されることで生まれる葛藤が、表現としてのブレイクスルーを産む、ってことはあるなあ、と思いました。

・工数は減らない
端的に言うとコミュニケーションコストが増大します。これは避けられません。また自分の思い通りのスケジュール進行がし辛いです。これも相手があることだから避けられません。分業しているから、半分の手間になるみたいなことにはなかなかならないですね。

・プロジェクトに対するコントロールが効かない
今回、窓口は完全にデザイン側にお願いしたので、プロジェクトのコントロールが効きません。これはやっぱり難しい問題だなあと感じていて、自分の今までのプロジェクトと圧倒的に違うなあと思いました。僕の普段の仕事では見積もりがすごく難しいって言う印象なかったのですが、フリーランスの人の言うところの「見積もりがすごく難しい」ってことの意味がようやくわかった気がします。僕がプロジェクトを掌握できないと、僕に取ってはそういうこと起こり得ますね。

良いところ、悪いところが、如実に見えてきたので、今回はすごい学びのあるチャレンジをできたなあ、と思います。今後どうしていくかということはこれから考えますが、やっぱりETの基本は直接取引なのかも知れないなあとも思います。そうじゃない仕事は、もう少し慎重に接しないといけないのと、時間やコストのバッファをETで動く時とは別のものさしで規定してあげないと駄目だなあと。

まあ、ただ一人で全部やるのが一番合理的とかなっちゃうとつまらないので、そういうことも今後も前向きに検討しつつ、今回学び得たようなことを、もう少しETのこれからのプロジェクトにも還元していかないといけないなあ、と思った次第。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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