2011/10/12

ソーシャルとO2Oが生んだ新たなエコシステムとそこで循環するもの

これ最初に言っておくと、僕も結論よくわからないのですが、今日段階で思っていることを少し書き残しておきたいと思います。先だって「アラブの春、以降の世界 : 格差是正とソーシャルメディア」という記事を書きましたが、アメリカでの「Occupy Wall Street」、まだまだ続いているようです。

「ウォール街占拠デモ」のギークたち « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム

ここでもソーシャルメディアやスマートフォンがその活動に活用されていることは言及されていて、それはある意味では既知の情報だったのですが、その活動の資金集めにKickstarterが利用されていると読んで、ちょっとまた考えてしまいました。

Occupy Wall Street Media by The 99% — Kickstarter

今確認したところ、$75,690とありますから、それが社会を変えてしまうというほど大きな金額だとは全く思いませんが、マイクロファンディングで個人ベースでここまで集まってしまう、というのも言ってしまえば日本ではなかなか想像がつかないです。震災の義援金とは少し意が異なると思う。多分に政治的な指向性をはらむので。

考えてみれば、前回の大統領選挙でBarack Obama氏の大きな勝因として、自分のSNSを始めとしたネットで集めた多額の個人献金が背景にあったと言われています。6億4000万ドルとも言われているその巨額の献金のおよそ90%以上がいわゆる小口の個人献金で、まあだから、Obama氏の話とOccupy Wall Streetの話は、個人がお金を介して意思表明する、という意味において、アメリカではクロスオーバーするというのか、オーバーラップするというのか、「かぶる」部分があるんじゃないかと感じます。

そうやって、お金を介して意思表明するということが機能すると、ソーシャルとO2Oをエコシステムとして、お金が中長期的に循環して、なんだか何かの増幅装置的なものが生まれ得るというか。日々、更新されていく情報、メッセージやディスカッションやコンテクストと一緒にお金も循環するようになると、ある日、アメリカで大規模なデモがありました、では終わらない気もする。

とは言え、もしかすると、自然消滅するような小さな話かも知れないし、国家観問われるような大きな話かも知れないし、こればかりはメディアのニュースを読んでいるだけでは「実際」はどうにもわかりません。

強いて言うなら、日本ではそういうことの影響力がまだ少なさそうだと感じるのは、先程もアメリカの話で説明したように、「個人がお金を介して意思表明する」という文化がまだまだ希薄だから。震災のこともありますし、いきなりアメリカのようなことが長いスパンで組織的に起こり得るとは、少なくとも僕はこの国がまだまだそういう部分において未成熟(?)であるがゆえに、可能性が低いのではないかと考えています。

ただ、本当に難しい問題だとは思っていて、現場は見れないし、歴史も肌感覚では経験してないし、未来は誰もわからないわけです。その上で、ことの是非はアメリカ国民が決めることでしょうし、ただアメリカで起こっているがゆえの世界への伝播力ということも当然鑑みないといけないでしょうし、「ソーシャルメディアのこれから」という話において、マーケティングとかプロモーションとかよりむしろ、僕の目下の最大の関心事になっていると同時に、おそらくアメリカの最先端のノウハウはこういうところにも、注ぎこまれているのだろうと感じます。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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