2011/10/2

人の意思決定にどうコミットするか – ETの次のミッション

ここ最近色々な方々とお話してて、嬉しい思いや、たまに苦い思いもしながら悶々と考えて、ここに書いたり書いてなかったりする諸々があるんですが、ようやく自分でも言語化できそうな気がしてきたのでちょっとトライしてみたいと思います。

先に結論から言ってしまうと、「人の意思決定(Dicision Making)にもっとコミットできるコミュニケーションを作り出せないか」ということなんですけど。ああ、別に最早「コミュニケーション」でなくても良いです。「メディア」でも「ツール」でも「サービス」でも良い。別に新しいことを言っているわけでもないですが、僕がここに至る道程を簡単にご説明。

話を3月11日に遡ると、やっぱり今回の災害を受けて、色々な人から、人生の転機になるような決断をした、ないし新しい一歩を踏み出す、という話を聞いています。勿論、3月11日のこと、ただそれだけでそうなるわけでもないですし、僕の同世代が30歳というある意味の節目を超えて、次の地平を拓くに際して、個々に色々考えることがあるんだと思います。

今になってこの半年を振り返れば、無力だったなということに尽きます。当時は、安易に無力って言うのは安易と思いつつ、なんかしっちゃかめっちゃかになってましたが、振り返ってみれば無力。齢31歳、無力。

ただ、ああだこうだ言いながら走って来て、その間、周囲の色々な人達と議論してきて、僕が頭を使うべきは何かって考えてた時に、人の意思決定にコミットし得るような情報をどう用意するか、ということだと思ったんですね。「テレビにない!ネットにない!ソースがない!」と騒いでみたところで、ないものはないわけです。というかないのだから用意しなきゃいけないんです、誰かが、しかも非常時になる前から周到に準備して。「メディア」なのか「ツール」なのか「サービス」なのかわかりませんが。

でそれは僕が個人で「作れる」ことの閾値を大きく超えることのような気がしていて、こないだ後輩にした話がそのまま自分に返って来ちゃうんですが、「自分の市場価値」と「自分の創出可能価値」って違うよねって言ったんですけど、多分、「自分の市場価値」を高めるという意味では、僕は今の環境でひたすら自己研鑽に励む、でも良いのかも知れないと僕は思うのですが、「自分の創出可能価値」を高める、という意味では、環境変えないとどうやら成し得ないぞ、という気がしています。

なので、今まで色々なところに首を突っ込んで、勝負を自分の土俵に持って来て相撲を取ってたんですが、首を突っ込んでから、他の人の土俵で相撲を取って、勝負をすることで「自分の創出可能価値」を高めることができないかという取り組み(ああまさに取り組みだ)を始めています。

ようは自分がやりたいとか、やるべきとか、やらねばならぬ、ということを、それは必ずしも僕の食い扶持を支えるものにならなくてもとりあえずいいから、リソースのあるところのリソースを最大限活用させてもらう代わりに、僕がコミットすることで、バランス取れないかという割と都合の良い話ではある、わけです。

この勝負は多分、構造的に今まで作って来た「自分の市場価値」を担保に、「自分の創出可能価値」を取りに行く、という行為だと思っていて、まあだからこんなこと自分のブログに書いちゃうのもどうかなあとか思いながら書いてはいるんですが、ただある意味、社会が切羽詰った状況にある時に、僕が抱えた問題意識と同じものを抱えている人というのは必ずいて、そのために解決する手立てとして同じようなことを考えている人もどうやら少なからずいて、実際今お話ししているいくつかのことは、そういう古くからの知り合いとの問題意識オリエンテッドな再マッチングみたいなものだったりして、だからその辺はツテを頼りに「たのもー」って言って歩いてます。

正直、「海外へ」とか「会社を」とかいう選択肢もあったのかも知れないし、珍しくそういうことそのものも考えたんですけど、諸事情があるのと、どうやらそれが、今自分が抱えている問題意識の直接的な解決策にならなそうな気がしていて、ただ「フリーランスのプランナー」として、本来あるべき仕事の作り方とか関わり方とか、自分のこれまでを否定する結果になったとしても、やっていかないといけない。で、そこは自分ができないから誰かにお願いするんじゃなくて、自分でやらないといけない。

とりあえず、今2つチャレンジしている案件があって、正直、僕も経験則がないので全くどうなるかわかりません。わかりませんけど、やらねばならぬと思うので、何とかします。だから今までお世話になっている人達への回答が出るのは、もっと先になっちゃうのかも知れないけど、これ僕の仕事として今回失敗したとしても、それは僕が認識している上での社会問題であり続けるので、やるしかないし、分野によって解決の手法はまちまちであっても、「人の意思決定(Dicision Making)にもっとコミットできるコミュニケーションを作り出す」というところにその糸口があるという何か確信めいたものがあるんです。

ああ、三十路にしては随分青臭いこと書いちゃいました。書いたから、あとはやるだけだなあ。やらんと。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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