2011/9/17

逃げようとして、攻撃を食らうと、よりダメージが大きいとかリアル – ゲーミフィケーションについて考える

常にバズワード追いかけていると、頭が持たない気もして、まあいいかというのはとりあえず先送りしている小生ですが、ゲーミフィケーションについてたまたまいくつか記事を読みました。「ゲームをメタファーに考える」という行為自体は、結構、昔からあることのような気がしていて、「Game Based Marketing」という言葉も何となく聞いたことがありましたし、たまにそういうことも考えなくないなあ、というような印象です。

ただ、ソーシャルゲーム出てきて何が変わったって、ゲームをプレイすることと、人間のアクティビティが、密接にリンクするようになって来た点があるのかなあと思います。僕みたいにゲームしない人には、例えばFoursquareとかがわかりやすいのかも知れませんね。あれ、iPhoneアプリで位置情報サービスにゲーム的要素を持ち込んだ走りですよね。結構、東海岸とかでは日本のそれと比べて、「ゲーム」として盛り上がっている気がしますし。

多分、僕が認識していたのは、「サービスにゲーム性を持たせる」くらいの按配で、それは例えばヤマダ電機のポイント倍増スロットマシーンみたいなものだと思うのですが、今語られているゲーミフィケーションって「サービスをゲームとして設計する」みたいなことなのかも知れませんね。

もうとんと名前を聞かなくなりましたが、以前日本にSecond Lifeが上陸した際に、友人が試してみて言っていたのが「Second Lifeはミッションがないから何していいのかよくわからない」という話で、これ結構クリティカルで、クリアするミッションがないと、なかなか成立しづらい気がします。なんか僕がゲームを最近触ってないので、事例が古くて恐縮ですが、例えば『シーマン』なんかは、ゲームとして販売はされていたけど、コミュニケーションツールにゲーム性を加味したみたいな感じだったのかなあとか(それってでも大分先進的なことですよね、今考えると)。

だからユーザにサービスを提供する時に、ただ「与える」だけでなく、ミッションを提示して、それをクリアすることによって、供与されるアフォーダンスまでを設計して経験を作っていくってのがゲーミフィケーションの一つの理解の仕方なのかも知れないですね。この定義がわかりやすいものなのかどうかわかりませんが。

例えばプロジェクトベースの仕事があった時にそれをロールプレイングゲームのメソッドをメタファーに考えると、ミッション・コンプリートするだけじゃなく、じゃあ、どういう戦法でどういう武器や魔法使って、誰を前列に配置して、勝ったらどれくらい経験値溜まって、お金ゲットできて、どれくらい消耗して、レベルアップまであと何回戦わないといけないかと考えると、これはプロジェクトを戦い抜くに当たって考える要素が凝縮されているような気がしませんか。

掲題の通り、「逃げようとして、攻撃を食らうと、よりダメージが大きいとかリアル」なわけですよ、仕事のこと考えると。何だか人間の作り出した世界のお作法が、人間が営む世界に回帰しちゃってる辺りが不思議かつ愉快ですが。

もしかしたらゲームって、その世界を作り出すために、この世界のエッセンシャルな要素だけを抽出して編集して構造化したものとも言えるかも知れませんよね。だからその世界の構造を実世界に戻してみると、それはすごくクリティカルなポイントが整理されたフレームワークになっている。

余談ですが、ミッションって言うと、全くもってブランディングのスタートポイントですから、もしかしたら、「ゲーミフィケーションってブランディングのリプレイスメントになるのか?」などとも思いました。ゲーミフィケーションって、今まで話して来た流れだと、より問題解決型になりそうですよね。あと、構造体(組織とか)の中で、小さくブレイクダウンしていくにあたって、より実践的かも、とか。

ある意味、ある世代からはとってもわかりやすい方法論のような気がして、全然興味なかったのですが、案外これ面白いかもなあとか思うようになりました。この記事が世に言う「ゲーミフィケーション」について語れているのか自信ナッシングなのですが、なんか自分の畑でも一回プロジェクトをそんな感じで総括しながら設計する作業をやってみたいなと思いました。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。1998年よりデザイン会社のパートタイムアシスタントとしてWeb制作を経験。2005年に独立、フリーランスとして、企業、個人、NPO、独立行政法人など、様々な領域でのITやデザインによるサポート業務に携わる。2018年、加藤康祐企画設計を開業。これまでの経験を活かし、より広い視野でクライアントの問題解決に取り組み、クライアントと一緒になって新しい価値創出をし、平静な社会の実現を目指す。

加藤康祐企画設計

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