2007/10/17

ブランドってなんだろう

例えば、コカ・コーラと聞けば「スカッと爽やか」という名フレーズが浮かぶように。例えば、Levi’sと聞けば「ジーンズの代名詞」と頷けるように。人々が思い浮かべるイメージを形作るのがブランディングです。→というのは本当でしょうか?

というのはちょっとずるい聞き方で(初回の記事なので、ちょっと煽ってみました)、「人々が思い浮かべるイメージ」というのは「ブランドイメージ」と称されるもので、ブランディングで形作るべき「ブランド」は必ずしも「ブランドイメージ」だけではないのです。ブランドというのは言うなれば企業の価値と判別される有形無形の資産の総称です。ですから、企業の保有する「ヒト」、「モノ」、「カネ」、そして「情報」全てがブランディングの対象です。企業のレゾンデートル(存在理由、存在意義)そのものがブランドだと言えるのです。

このことは「企業」ではなく「個人」という対象について考えてみるとよりわかり易いと思います。お見合いなぞで初対面の人を判断するには、やはりその人の表層に目を向けるしかないでしょう。けれども、長く付き合い続けていく、長く愛し続けていくためには、表層だけでなく、その人の「信念」や「哲学」や「価値観」と言ったものを知ることが大事になって来ます。逆に言えばその人の表層、「ヒト」、「モノ」、「カネ」、そして「情報」と言ったものもその人の「品性」として、「信念」や「哲学」や「価値観」と言ったものに裏打ちされたものになってくるはずです。

結婚相手を探す時も、お気に入りの財布を探す時も、ビジネスパートナーを探す時も、「伴侶を見つける」ということに変わりはありません。ブランディングはしばしば伝えるためのテクニックだと誤解されがちですが、実際はブランドそのものが確固たるレゾンデートルの上に成り立っていなければならず、対象が企業であれ個人であれ「信念」や「哲学」や「価値観」のそのものに関わる部分なのです。

その上で、ブランディングというのは「それぞれの最良」を引き出すための手段なのだと思います。ブランディングにゴールはありません。なぜならば、ブランディングは手段であって目的ではないからです。その上で、それぞれの目的に応じた最良を常に発揮していくための手助けがブランディングに課せられた使命なのだと思います。

誰かの信頼できる伴侶であり続けること、そう考えるとブランドがどうあるべきかということに少し筋道がついてきた気がしませんか。

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