2011/6/8

「いいね!」は信用の担保か?

僕のWebサイトの企画書には相変わらず1ページ目に「信用の担保」って書いてあります。なかなかここは曲げられないんですよね。何のためにWebサイトを作るのという時に色々なポイントはあって、ケースごとにマチマチだと思うんですけど、クライアントに気概を固めてもらうためのスローガンとしては、やっぱり「信用の担保」というのがしっくり来るんです、相変わらず。多分、独立した頃からずっと使っているなあ。

さて、先日、Twitterを眺めておりましたら「Facebookページで「いいね!」を集めることがエンゲージメントなのか?」という問いかけがありました。違うでしょうね。ウェルカムページ作って「いいね!」1クリックでエンゲージメントだったとしたら、そんな関係性は極めて脆いと言わざるを得ないでしょうし。

さて、この2つを合わせてみますに、「いいね!」は信用の担保か?ないし「いいね!」は信用の担保の指標になるか?と言われれば僕は「いいえ!」と答えますが、「いいね!」は信用を担保する材料の一つかと問われれば「いえす!」だと思うんですよね。

誰が「いいね!」と言ったから、みたいなことも勿論影響力はあると思うんですが、信用を担保する材料って、ようはユーザのコミットメントのことだと思うんです。エンゲージメントってのは双方向にコミットメントが働く関係性であるべきで、そうすると「いいね!」って言うのはこれまで出てきたユーザがサービスにコミットする形態として一番カジュアルなもの、と言い換えることができるかも知れません。

WEB作る時にこれもよくする話ですが、「敷居は低く、間口は狭く」ってのをセオリーのように言ってますが、「いいね!」というアクションは極めてそうですよね。だから入り口には現状、最適なことだと思っていて、だけどその先のことが重要であるわけです。僕自身、よく吟味しないで「いいね!」したりしますし、同じ文脈で「RT」とかも凄くコストレスですよね。ただそれの積算だけで信用の担保を作っていくというのは、よっぽどバズらないと難しんじゃないかなと。

だから、「いいね!」の先のコミュニケーションとかパートナーシップの設計ってのが大事だと思うんです。でも一方で、「いいね!」と言われまくることを突き詰めていくと、同じことに辿り着く気もしていて、ただ、忘れてはいけないのは継続性だと思います。繰り返しコミュニケーションを重ねて、信用を築きあげていくためのサステイナビリティが確保されてないと駄目だなあと。

だから、そろそろ瞬発力的なことだけじゃなくて、持久力的なところに関するソーシャルメディア観も必要だと思うんですよね(僕の周りでもたくさんやっている人いるけど)。だから、クライアントそれぞれにおいて、「いいね!」の先にあるものって何だろう?と少しずつ考えていたりします。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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(2012-10-5)
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