2005/12/26

最適化と合理化

コンビニが百貨店を傘下に-流通は「生活者最適」に動く

「生活者最適」を考えるためには・・・自ら妥協を許さない生活者になること。

昔読んだ、ノードストローム ベッツィ・サンダースさんの言葉を思い出し、噛みしめています

以前知人のブログで最適化って言葉が嫌いだというエントリを目にしましたが、まあでもこういうことは最適化ですよね。GMS、コンビニ、百貨店が、生活者の志向性に最適化される。勿論、対イオンだったりするのかも知れませんが、流通が統合されて恩恵を受ける機会が増えるんじゃないかという意見が、TVの街頭インタビューでもありました。

生活者として考えてみますと、僕が思ったのは、「行きつけ」に潰れられては困ります、ということです。別に流通全体の勢力図がどうなるかは一生活者としてはあまりこだわりないですが、例えば西武の中にあるカフェだとか、煙草買いに行くセブンイレブンだとか、イトーヨーカドーは湘南台で渋滞を引き起こしているということ以外あんまり接点ないんですが、「行きつけ」に潰れられては困ると思うのです。

郵政民営化の議論とかぶってくるのかも知れませんが、流通って実はユニバーサル・サービスですよね。ことに日本の都市圏で生活していると。5駅も行けば一つは百貨店あるだろうし、コンビニだってGMSだってありましょうし。経営統合で合理化される過程で、もし自分の生活圏の「行きつけ」が消失してしまったら、と考えるとそれは結構切実な問題のような気がします。

流通は今大変な時代でしょうから、まだまだこれから変革が進むのでしょうが、生活者に対する最適化と企業としての合理化が同じ方向向いてくれてるといいなと思います。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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