2011/2/14

今、敢えて人脈という言葉を考える

そう言えば、僕は人脈という言葉をあまり好んで使わないな、ということに気付きました。金脈とか、鉱脈とかと並べて、人脈だと、ちょっとビジネス臭がし過ぎるからですかね。

とは言え、つながりの時代だと言います。確かに、ここ数年で、ソーシャルメディアを中心とした人と人の繋がりの波及効果と相乗効果が目に見えて拡大して、そういう意味でも人と結びつく力みたいなものは今後ますます拡大していくようにも思います。

僕は独立して6年ほど経つのですが、振り返って良かったなあと思うことは、前職の人脈も、家族の人脈も、基本的に仕事とは結び付けない形で仕事をして来たということです。「使えるもんは使っとけ」みたいなことを言われたこともありますが、前職の先輩にも家族にも大いにアドバイスはもらった、もらっているわけですが、人脈というところに踏み込まなかったのは良かったなあと。

僕の仕事とか基本的には「知り合いの知り合いは知り合い」ビジネスで、何かこう予期せぬところかフッと湧き出て来た仕事をやらせてもらって6年が過ぎるわけですが、人脈すごいですよねみたいなこと言われても腑に落ちないですし、どちらかというと人付き合いが好きですよね、くらいの方が言い方として好ましいです。

と書いてみて気付くのは、何だか人脈って人付き合いが個人の所有物と見なされてしまうみたいな感じがして違和感を覚えるんだろうなあと。で、そういうのをビジネスの資産として考えるのにフィットしないんだろうなあと。むしろ、人付き合いの態度とか、人あたりの印象とかが個人に帰属するもののような気がして、それって、何となくもしかしたらソーシャルメディア的なスタンスって言えるかも知れないですね。

ここ数年何となく続けていることに、加藤企画というのがあります。よくメールで案内を送る時に、「加藤企画という仰々しいタイトルがついていますが、ただの飲み会です」って書くんですが、ただの飲み会なんです。結果として異業種交流会みたいなメンツになっている可能性もありますが、多分、誰一人として異業種交流会だと思って来てないですし、内輪を緩く拡張して外内輪をちょっと触ってみるくらいのテンションだと思います。

そんな加藤企画を、去年Facebookのグループ化してみました。グループと言っても、僕が適当に知り合いを「追加しました!」って事後報告でちょっとずつ増やしているだけなんですが、せっかくFacebookで情報共有ができるわけなので、なんか面白い人の面白いことが面白い人に引っかかって化学反応とは言わずとも、ちょっと新しい切り口が見えたり、みたいな「面白いことのブラックボックス」みたいにできればいいなあ、なんて夢想しています。

話戻すと、人脈ですが、敢えて言うなら、面白そうなことを面白そうにやって面白そうに話して面白がってもらう、ってことが一番じゃないですかね。昔、「個人事業主の仕事は劇場型であるべき」という記事を書きましたが、その頃から一貫してて、TwitterとかFacebookとかというのも言わば舞台であるわけで、勘所はそういうところにあるのではないかと思います。

実感としても、楽しんで仕事できているところからは、引き続き仕事来るなあという感じがしていて、どうやって人脈を広げるかみたいなことより、こういう時代だからこそ、どうやって自分が面白がるかの方が大事な気がしています。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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