2010/8/8

僕がWEBにこだわる理由

僕が、というよりはETが、というところの方が正確かも知れませんが、WEBと言っても、今ですとWEBサービスとかソーシャルメディアとか、ECサイトとか、コミュニティサイトとか、プロモーションサイトとか、そもそもその辺り明確な区切りもないのかも知れませんが、何はともあれ、僕が一番手がけているのは圧倒的にコーポレイトサイトで、ですから近年ですとBloggingの項にはCMSの話なんかも多くなるわけです。

ETは言い方は色々あるんですが(それがまずいという話もありますが)、大きくはデザインの仕事で、表立って言っているのはブランディングで、やっている仕事はWEBが多いと。なんでそうなるかというと、僕がWEBが一番仕事を作りやすいということも勿論あるんですが、一方で、スモールビジネスのブランドを考えるのに、コーポレイトサイトの再構築(リニューアル)ほど格好のモデルケースはないと思うのです。

ですから、WEBによるブランディング=WEBブランディング、というよりは、ブランディングに基づくWEB制作という視座で考えたいんですね。

とは言え、長くてもプロジェクトスタートしたら3ヶ月くらいではリリースまで持って行きたいところですから、じゃあ3ヶ月で僕がクライアントのブランドを明確に枝葉末節定義できるかというと、そんなわけはない。もっと言うと、何も知らないで話を聞いた人間が、ちょっと考えたくらいで、決定されるようなものじゃ困りますよね、ブランド。

ただ、WEBサイトというのはご存知の通り、色々な性格を持っていて、僕の仕事でも窓口に立たれる方はおられますし、その方と終わる頃には戦友というくらいコミュニケーションを取るのですが、営業も技術もマーケティングも広報も人事もそして経営も、色々な尺度や価値観で自社を捉えていて、作っていく過程で色々なコミュニケーションの化学反応が社内で起きるわけです。

そう言ったプロセスが一番大事だと思っているので、極力、掲載する内容はクライアントベースで考えていただいて、僕はコーディネイトと制作に没頭するケースが多いです。当然WEBを作る人間としてのアドバイスは必要なのですが、出す情報において大事なエッセンスを一番把握しているのはクライアントで、ただそれをブラッシュアップするには、はい原稿、はい画面、はい完成、とは行かないわけです。

むしろ早い段階でプロトタイプを提示しておいて、スクラップアンドビルドの過程の中で、よりよい言い回しやよりよい見せ方やよりよい組み立て方を検証していく。そしてそれが、よりよいものに結びつけばいい。例えば、こちらの方が一般受けしそうな言い回し、があったとしても、今進行していることと辻褄が合わなかったり、今後の展開や方向性と隔絶があったり、事実と齟齬があったりするとまずいです。その辺りはクライアントの力を借りざるを得ないところです。

逆にクライアントの部署にコンテンツ作成をアサインするような企画構成にしたりすることもあります。必然性があるのであれば、そういうこともしないと、上澄みだけが浮いてきて、中身が出て来ない。一度撹拌しないといけない。

実際問題、僕の仕事は僕にとってもクライアントにとっても体力勝負になってしまうのですが、以前も書いたかも知れませんが、そういうやり方が成立するように、制作のスピードや進行の段取りをできるだけ能率的にして、無駄な時間を圧縮する分、本当に有用なことに時間を割きたい、割いていただきたい、と考えています。僕の仕事の仕方ですと、時間を割いていただくのはほぼ不可避ではあるのですが。

そういう色々なことを社内で考え直す機会に、予算をもらってWEBを作って、結果、意義があったと言われると大変嬉しいものですし、そういう仕事のやり方をしていてよかったと思います。あんまりプロっぽくないんですが、実際そうなのかも知れません。せっかくボリュームの上限がないWEBなんですから、予算と時間の制限はあるにしても徹底的にやれるところまでやりたいですね、というのが理想です。実際、僕の見積もりページ単価で出しませんし。

スモールビジネスのブランディングと言ってもなかなか仕事として成立させにくいものですし、WEBのご相談をいただいたクライアントに、結果論的に自社ブランドを考え直す機会が提供できると、僕の今の仕事のスケールとしては正解なのではないかと考えています。

そんな辺りが僕がWEBの仕事をすることへのこだわりです。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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