2010/7/26

モデルからストリームへ

タイトル先行なので、雰囲気で話を作ってしまいそうですが、書いてみます。

先日、クライアントとランチしておりまして、ああよっぽど僕は政治にコンクリートな見解を持ってないなあ、まずいなあ、こんなんじゃ若者が無気力と言われてもしかたないなあ、などと反芻しておったのですが、そう言えば、政策立案とか社会貢献とか、そういうことってオープンソースの開発的にフローというかシステムにできないのかなあ、などと思いつきました。が、これ、どこかで前に聞いた話だぞと。そう言えば、以前後輩とTwitterで議論済みのことだったのです。

Togetter – 「オープンソースのパッチ開発モデルを一般的なビジネスフローに適用したい。」

オープンソースのパッチ開発モデルというのは基本的にこういうことだそうです。

トピック提起→識者意見+議論→作業報告→レビュー→コミット/マージ

こういうことって、例えばNPOとかソーシャルビジネスとかがイマイチ理解されてない部分を可視化する材料になるんじゃないかなと思いました。実際にはそういう形で運用している団体もあるのではないかと思いますが、そういうものが一つの活動フローとしてシステムを利用して整理されると、世の中、もっと健全になったりするんじゃないかなどと。今ある、オープンソースのソフトウェア開発の管理の仕組みで、応用効きそうですよね。そのまま国力を支えるようなサービスになりそうだし、有意義なんではないかと。

一方でこんな記事を今日読みまして。

[NETMarketing Forum]マーケッターは消費者に追いついていない—オグルヴィ:NETMarketing Online(日経ネットマーケティング)

マーケティングに関しては、仕事を始めた当初こそ「マーケティングがやりたい」などとよくもわからず言っていましたが、今やただの素人なわけですが、いわゆる、モデルに当てはめるという考え方って、機能しなくなって来てるという感じがします。ビジネスが定常的でないのに(流動的であるのに)、言わば固定的な価値である「モデル」に寄り添っていて良いのかという。

と考えますと、モデルにフォーカスするのではなく、フローにフォーカスする、しかも視点も終点もエンドレスなストリームにフォーカスする、という形でないと、これからの戦略的なことって機能しなくなるのではないかと。じゃあ、ストリームにフォーカスするってどういうことかって言ったら、繰り返しですがこれですよ。

トピック提起→識者意見+議論→作業報告→レビュー→コミット/マージ

つまり戦略のPDACをチェックするという考え方ではなく、むしろ戦略を見直すルールだけを決めておいて戦略自体は極めて流動的に、ある意味行き当たりばったりに、良く言えば柔軟に迅速に脊髄反射的に変容させると。これって何か前に聞いたことあるなと思ったら、トヨタの「カイゼン」ですよね。

もう定点観測は不可能な時代ですから、2~3年必ず信頼できる戦略なんぞ立案できないのかも知れない。だとしたら、フォーカスするべきはモデルよりストリームであって、であるならば大事なのは、現在進行形で修正していくオープンソースのパッチ開発モデルみたいなことなのではないかと。

トピック提起→識者意見+議論→作業報告→レビュー→コミット/マージ

具体的にどうするかは都度決めるけれど、どのような法則に則って対処していくかだけを決めておく。そうやって流動性が極めて高い状態で、現場主義、即興性重視で最低限の質の担保のためのレビューの仕組みは持っておく。そんな仕事の考え方が、これからの時代必要になって来るんじゃないかな、などと思って、「モデルからストリームへ」などと書いたわけです。

僕の仕事は基本的にデザインもコンセプトを重視しないなんて言っちゃってますから、なりゆき任せなところが大きくてクライアントをヒヤヒヤさせるのですが、そういうのも、大企業が取り組めば、あながち的はずれなことじゃないのかも知れないな、などと感じた次第。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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