2009/4/23

中庸な刺激物でありたい

先日、酒の席で先輩に「如才ない」と言われたのが結構ショックな加藤です 笑。それはまあ、ラグビーの話なので人生全般に関わることではないのかも知れませんが、そういうところは多分にあるんだろうなあ。

Joseph Schumpeter氏宜しく「創造的破壊」を地で行ける人とかは、男としてカッコいいのだろうなあと思いつつ、どうもそういう育ち方をしてこなかったのかなあと思います。別にいつも人に嫌われないためのあれこれを考えて立ち回っているわけではありませんが、あんまり波風立てるのもどうも好きでない性分というか、平たく言うとその辺り「ちっちゃい」んですわ。

まあただそういうところもある種の財産ですし、「人当たりが良い」的なお褒めの言葉をいただくこともあるので、駄目駄目思考に陥る必要はないと思います。ただ、たまに「人当たりが良い」が「人が良い」になってしまっていて、ビジネスはもっとドライにやらないといかんというご指摘を先輩から受けたりもします。その辺は、難しいですよね、人が相手の商売を一人でやっていると。

実際、「良い人」演じて損したことがないのかというと、そういうわけでもなくて、仕事始めた頃は1年に一回くらいはトラブルの渦中になってしまい、結構しんどい思いをした記憶もあります。今思えば「もういいや」「もうやめた」で切り上げちゃっても良かったのかも知れませんが、その辺り、粘り強さと諦めの悪さは紙一重なので、何とも際どい一線ですが、そもそもの一線を定義することすら難しいので、もうCase By Caseで動くしかないのでしょうね。相手のことももちろんですが、その時の自分の状況とか環境ということも、ある程度変数として捉えておかないといかんのだと思います。

ただ「中庸」ってことは僕にとって大事なことだと思うのですよね。たまたまデザインの仕事をしていますが、僕はどちらかと言うと、プロフェッショナル志向よりジェネラリスト志向が強かったように思いますし、性格的なところもありますし、何かこう「改革の先鞭となる、時流の先導者になる」みたいなところにモチベーションを感じ得ないタイプだったりもします。

昔、一緒に仕事していた後輩と酒を飲んだ時に、「有名になりたいんですよ」と聞いてドキリとしました。僕も親父に昔噛み付いて「普通で終わるつもりはない」みたいなこと言っちゃった時もありますしねえ(あの時僕は青かった)。

今じゃ「普通」ということは非常に価値あることだと思いますし、「普通」でいるだけのことがどれだけ大変かもわかったようにも思います。だから個人としては普通であり続けながら、周囲の人に強烈なインパクトを与え続けられるような、そういう「中庸の刺激物」みたいなところって自分の目指す型の一つかなあと思います。

吉田松陰の提唱した言葉に「狂」というのがあります。今の世でも最前線で活躍している人には、しばしばそういう「狂」を感じることがあります。それは勿論受け入れるし、勉強になるんだけれども、誰しもがそうであることがベストではないということを訓戒に、身の回りの人々にきちんとした刺激を与えられる中庸の人でありたいと思う次第です。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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