2010/5/23

子育て 2.0 : iPadはMy First Appleになるか?

ええ、独身30歳の加藤でございます。こないだちょっと面白い話を聞きまして、週明け遂に日本でも発売されるiPadについてなのですが、友人がiPadを買う理由。僕はせいぜい奥さん用とか思ってたのですが、意外や意外、生まれてくる赤ん坊のためにiPadを注文したんだそうです。

デジタル・ネイティブという言葉があります。昨年くらいに話題になりました。僕らは成人に近いくらいでPCや携帯に触り始めたデジタル・イミグラントってな具合で、それより若い世代って、PCや携帯が物心ついた頃から世のコモディティになっていた、デジタルに対するネイティブな世代なわけであります。ちょっと今回の趣旨とは違いますが、「デジタルネイティブの台頭が、人材流動化の鍵?」という記事で触れています。

話を戻しますと、これからの時代に生まれてくる子供たちは特段の自由が無い限り、今言うところの「デジタル・ネイティブ」なわけです。では「デジタル」の入口として、今最も適したデバイスとは何かと考えた時に、友人は「iPad」という結論を出したわけですね。これは結構面白い話ではないかと思います。

2歳半で「New Toy」として存分にiPadを楽しめるわけですね。ユーザ・エクスペリエンス(=UX)という言葉がフィーチャーされて久しいですが、UXという、技術とクリエイティブの融合の証明の一つとして、この映像は驚異的なのではないかと思います。

そんな話を聞いた時に、ふと思ったのが、そしたら喋るのとiPad覚えるのと、どっちが早いのだと。とか、文字を書けるようになるのと、フリック入力覚えるのと、どっちが早いのだと。何の根拠もないですが、映像を見た感想としては、何となくiPadを使うことより、喋ったり書いたりする方が、人間の活動として高度で、それが故に、僕らの常識と逆転現象が起きるんじゃないかって、ちょっと危惧してしまいました。

まあただ時代によって色々子育ても移ろいゆくものでしょうし、僕らがPCにすんなり入った背景にはきっとファミコンがあったろうし、携帯メールにすんなり入った背景にはポケベルがあるでしょうし、時代の変化を受け入れるのは、教育という観点から見てもすごく大事だと思うのだけれども、iPadという「New Toy」には、その向こうに無限の可能性が広がっているわけで、子供の無限の可能性をまさしく拡張するデバイスに成り得ると思うんだけど、まあ自分が経験したことないだけに単純に怖さも感じます。

結局はでも親ですよね。ペアレンタルコントロールとかいう話ではなくて、もっと単純に、子供とよくコミュニケーションを取って、どういう興味を持って、どういう楽しさを発見したのか、というところをきちんと寄り添って把握してないといけませんね。せっかく、iPadは「2~3人で覗き込んで楽しめるデバイス」なわけで。

個人的には、親父が出勤前に頑張ってセットしてくれたプラレールをゴジラの如く一瞬で破壊して叱られた、みたいな経験が幼少期の教育では大事だと思うのですが、僕の同世代も子供いますから、そういう人たちがどういう子育てをしていくのかということは興味のあるところです。iPadを買う、なんてことは、ある種、子供の未来に対する親の勇気、みたいに捉えてもいいんじゃないかと。

ところで、タイトル。iPadが「My First Apple」になるか?ということ。これはAppleというブランドを考えるにあたって、意図しているかどうかは別として、すごく大きな意味合いがあるんじゃないかと思います。任天堂とかSCEとか言うより、むしろ、LegoとかTomyとか辺りの属性がAppleのブランド価値に加わるかどうか。そうするとメーカーとしてのAppleはまた新しい時代に突入していくんじゃないでしょうか。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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