2009/3/23

仕事って奴との付き合い方

個人事業主、って自分でやっていて思うのですが、あんまり市民権のある言葉じゃないですね。フリーランサーとか自由業とか言うと、もう少し通じるのかも知れませんが、割と同年代の僕の付き合いの中では特殊な立ち位置だという認識はあります。

昨日も少しいわゆる会社勤めの人たちが多い中でお酒を飲みながらお話していたのですが、まず以って自分の好きな仕事をしているのは幸せなことだということを、逆にその人たちに再認識させられました。何と言うか、勿論そう言われてみればそうなのですが、常日頃「僕は自分の好きなことをやっている、だから幸せ」と思って仕事をしているわけではないですが、逆に言うとそういう状態自体が「贅沢」ということなのかも知れませんね。

今日4ヶ月ほど転職活動をしていた友人が次の仕事が決まったそうで、電話口で僕も大はしゃぎしてしまいました。別に友人に苦労しているとぼやかれたわけでもないですが、世の状況を鑑みて、その上で、彼のもろもろの話を聞いていると、どうにも「彼でも、彼なのに、かあ」という感じは受けていて、落ち着くところに落ち着けたようで本当に良かったなあと思っています。

ある人は学生に、ある人は海外に、今こういう状況下にあって、色々な選択を行った人たちが身の回りにいます。

僕はと言えば、「続ける」という選択肢を選んだつもりはあります。昨年かなり充実した一年を過ごして、これ以上、仮に事業が成長しないまでも、これくらいのペースで一定期間「続けられれば」それは間違いなく僕の今後十年二十年の血肉となるだろう、という実感がありました。

今の仕事が形にできたら四国にでも生活のベースを移そうかと思っているという先輩もいますし、こういう時代だからこそ踏ん張って事業を成功に導きたいという青年実業家もいます。

個人事業主という業態の先に何があるのか。これはもしかしたら今の僕にとってあまり大きな意味合いはないのかも知れません。会社を作るとか、スタッフを雇うとか、そういうことが今の仕事の延長線上に目標としてない。経営をやりたいとか、上場企業を作りたいとかいうモチベーションもない。ただ今やっていることは本当に自分にとって大切な仕事だと思います。ビジネスでもプライベートでも、僕が作ったものが一つでも多く増えていくことは大いなる喜びです。

主婦をやりながらエコビジネスを展開する人。主婦をやりながら農業の活性化に取り組む人。日本の母は強いです。

その上で、個人事業主という業態に執着があるとすれば、それは徹頭徹尾、自分がコントロールできる業態であるということだと思います。顔合わせに始まって、クライアントの付き合いはご請求の発行まで自分の手で行われるということを、面倒臭いと感じることはありません。そういう気質なのは恵まれたことですし、僕はきっと分業体制で仕事をすることへの免疫力が全くない。そういうスタイルの仕事しかやったことがない。ただそのことに臆するわけでもありません。

こういう時代だからこそ挑戦するクライアント、こういう時代にこそ自らの責務を果たそうとするクライアント。

ある時は、仕事は仕事でしかない、と思う、けれども、ある時は、仕事は伴侶だとも思う。そういう意味で仕事って奴との付き合いはちょっとデリケートでナイーブです。バイオリズム的にコントロールしなければいけない部分と、さりとて、一個人ではコントロールし得ない責務を課される場でもあります。そう考えると難しい。

けれども僕が僕自身に対して一番安心なのは、常日頃から僕の口からは自然と「仕事は楽しいです」という言葉が出るということ。そういう姿勢だけをキープできれば、まずもって後は些細なことというか、状況なので、楽しいのならやっちゃえよ、というところなのだろうなあと思います。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。1998年よりデザイン会社のパートタイムアシスタントとしてWeb制作を経験。2005年に独立、フリーランスとして、企業、個人、NPO、独立行政法人など、様々な領域でのITやデザインによるサポート業務に携わる。2018年、加藤康祐企画設計を開業。これまでの経験を活かし、より広い視野でクライアントの問題解決に取り組み、クライアントと一緒になって新しい価値創出をし、平静な社会の実現を目指す。

加藤康祐企画設計

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