2009/3/4

料金のこと

先日、Experience TransportersのWEBサイトに料金を掲載しました。元々、こういう仕事でWEBサイトに料金を掲載すること自体、何か僕は商売っ気が出過ぎるというか、何と言うか否定的だったのでありますが、こういう不況だし、料金の大体の目安もわからないと潜在顧客もアプローチし辛いだろうし、そもそもがクライアントのことを第一に考えるならば、料金表の用意がないのは甚だ不親切なんじゃないかという指摘を受けて、なるほどなと思いまして。

とは言え、料金というのはなかなかに難しい。毎回同じものを作っているわけでもないですし、業界の中でも僕のようなポジションの人間がどの程度の料金を設定できるのかという相場観も意外と曖昧だったりします。ですから、目安目安とお断りした上で、かなり大雑把な料金を掲載することに留めることにしました。

例えばWEB制作ということで考えても、作成ページ数に応じた「ページ単価」での算出、アサインされる人間の拘束時間に基づく「人日計算」での算出、変わったところではイニシャルコストをゼロないしそれに近い数字に圧縮して、WEBサイトの収益に応じた成果報酬をクライアントとシェアする「レベニューシェア」など、料金に関する契約は様々です。

僕の場合ですと基本的には企画費、デザイン費、制作費という三本柱の積み上げがベースとなる料金で、そこにテクニカルなことや工数がかかることを追加ないしオプションとして組み込ませていただいて大体の料金設定が見込めるという形です。

ただ、企画、デザイン、制作というように分けていることに本質的に意味はなく、というのも基本的にこの3つ全て僕がやっているので、ただ、例えばコーディングだけ外注するなどという時には制作費から切り出すとかそういう考え方になります。

ページ単価や人日計算ですと、明朗会計な反面、融通が利かなくなってしまうというデメリットもあります。せっかく個人で小回りが利くように立ち回ろうとしているので、ある程度まとまった予算をお願いするかわりに、要望はどんどん出してください、可能な限りやりますから、というのが僕のやり方だということができると思います。

僕の持っている技術や能力で手に余る要望にはお応えできないこともありますが、「そんな話、要件定義されてないじゃないですか」みたいな話はしたくないので、敢えて言うなら今の「皮算用方式」は、その後のクライアントとの関係性を鑑みても機能していると思っています。

イニシャルの制作でない仕事は、コンサルティング契約やメンテナンス契約でフォローさせていただいています。こちらは月々決まって入って来るお金で助かるということもあり、イニシャルの費用に比べてお値ごろ感があるように設定しています。

デザインの仕事をしていると言っていますが、ともすれば、パソコンの使い方とか、WEBサービスの設定とか、本業とはちと離れた雑多な仕事も結構ありますから、その辺も含めてランニングで吸収できると、融通が利かせられるんですよね。

以前、フリーランスのライターの方と仕事をしていた時に、「見積もりが一番難しいんですよね」とおっしゃってました。たしかにそこが一番難しい気がします。何でも受ければいいというわけではなく、でもこちらの主張だけを押し通していると仕事なんて来ませんから、中長期的な視野に立ってその仕事を位置付けて調整してやらなければいけない。基本的にそこまで算盤弾くの好きではないんですが、とは言え、仕事を仕事として続けるためには、お金の循環は避けては通れないわけで。

新しい試み「Startup Support Pack」なんてのも始めましたし、また色々考えながら進めていきたいと思います。

ひとり仕事: フリーランスという働き方
(2012-10-5)
売り上げランキング: 14,705
100円

加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

是非、フォローしてください!
Twitter / Instagram