電子書籍のソーシャル性を今のソーシャルメディアをメタファーに考える
iPad、続々と日本に上陸しているようで、Ustreamでも色々なイベントが見れますね。今日も覗いたイベントで、スペシャルゲストの西郷輝彦氏が「ページをめくる時に裏の活字が透けて見えるんですよ」と電子書籍体験を興奮気味に語っておられて、それは是非ディテールを確かめたいなあという気持ちになりました(買うかどうかはまた別だが)。やっぱり本読みとしては気になるんですよね、電子書籍。
で、電子書籍、どうなるんだろうと色々楽しみなんですが、ふと、基本的にソーシャルなインタラクションはTwitterをメタファーにすれば、ある程度予測できるのはなかろうかと思ったりしました。Twitterのコミュニケーションと言うと、基本のTweetと@とDMと#がメインになってくるかと思います。
@
特に誰かのためにお勧めしたい素敵な言葉を共有できたら楽しいですよね。
DM
言葉のギフトってロマンチック。
#
同じ本を楽しんでいる人の間でのコミュニケーションは是非とも実現させてもらいたい。
更に対象はTumblrのクリッピング対象で考えるといいかも知れない。
Link
このページはよいですよ、という目印ですね。
Quote
読書しながら線を引くような感覚で使えそうですね。
Photo
面白いエディトリアルデザインはキャプチャできたら面白そう。
Video、Audio、Chatとかは難しいですかね。でも、VideoやAudioやChatの形で本にノートをつけられるEvernote的な考え方は面白いかも知れません。以前、ソーシャルであることは、あらゆるところで編集が行われること、というようなことを書いたと思うのですが、まさに編集という形で出版物というコンテクストを活用したコミュニケーションが行われ出したらそれは非常に楽しそうだし、全く新しい読書体験になりそうだという気がします。
勿論、権利の問題とか色々難しいことはあるのでしょうが、そういうことをかっ飛ばして考えると、電子書籍元年というのは非常にエキサイティングだと思います。勿論、iPadの魅力は電子書籍だけではないのだろうし、iPadでピアノ演奏するのなどを見て、可能性を色々感じるわけですが、でもやっぱり電子書籍はiPadがもたらすキラーコンテンツの一つなんでしょうし、本が電子化される、だけじゃないその先の読書体験に期待をしてしまいます。
それは何かこう基本的には著者という一人の成果物であった書籍というものが、大きく天に放り投げられるような気がしていて。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)