2009/2/14

Talk Straight

PatagoniaのWebサイトでTシャツを眺めておりましたら、Tシャツにプリントされた「Live Simply」って言葉が気になりました。シンプルライフ的な話はLOHASと言わずとも、かなり色々な人が啓蒙して、なんかヒルズ族的な世界って実は殺伐としていてある意味貧しいよねみたいな空気ができたこともあり、これからしばらく不況ということもあり、世の必然になっていくのではないかと思うのですが、その「Live Simply」という言葉をして、久し振りに大事な言葉を思い出しました。それが「Talk Straight」。

「Talk Straight」って実はとっても難しい。コミュニケーションって、特にビジネスにおいてしばしば相手を看破したり相手より優位な立場に立つことが目的になって、無用な修飾やレトリックを織り交ぜて、パワーゲームみたいになってしまったりしますが、本来的にそういうことをする必要ってあるのかという。

僕は非常にアメリカ型のディベートって不毛であると思っていて、あれって「プロ」と「コン」に論を2つにわけて、自分達が有利に立つために議論を組み立てるわけじゃないですか。でもそれってかなり論理のこじ付けで、ともすれば論理のでっち上げで、さもすると論理の捏造であったりするのではないかと思うのですよね。

だって人間って一つの問題に対して「プロ」か「コン」かという回答を常に明示できる生き物じゃないわけじゃないですか。なのに「プロ」と「コン」で二極化させて議論を収束させたところで、そこから導き出せる答えが真実であるとは思えない。

「僕こう思うんだけど、うーん、よくわかんないところもあるんだよねえ」くらいの話で全然いいじゃないですか。そういう問題を備蓄しつつ醸成できるのも人間の美徳でしょう。もちろん経験を積めば自分の意見というのはより明確化できるわけですが、全ての事象に対して自分なりの明確な意思表示ができる人間、なんてのは何だか胡散臭いですよ。

「わからないことをわかる」、ってのは学問の起点だと思うわけで。

そういう意味で、僕はコミュニケーションにおいて大事なのは「Talk Straight」ということだと信じています。会話はもちろんのこと、メールもそう、企画書もそう、デザインだってそうかも知れません。

この通り、世の中穿った目で見てますから、自分の考えていることを伝えるときくらいはStraightでありたい。それはずけずけものを言うということではなくて、自分が大事にしていることを、相手にもできる限り大事にしてもらうためのコミュニケーションで、そこにはメッセージを送ることに対する真摯さがなければいけない。先に言った看破するためや優位に立つための打算があってはいけない。敬意と思い遣りがなくてはいけない。

だから、「契約が取れればいいや的な提案書」とか「ご都合主義で辻褄を合わせる弁解」とか、見てて聞いてて、ああ嫌だなあという瞬間が結構あるんですよね。自分が大事にしていることを、相手にもできる限り大事にしてもらいたい、ということになればこうはならないだろうと感じることがほとんどです。

とは言え、僕も「Talk Straight」をきちんと実践できているかは甚だ疑問で、それだけじゃ立ち行かないから修飾やレトリックがある(本来よりStraightであるために使いこなさなきゃいかんとも言えるのだけど)、という言い方もできるわけですが、とは言え、基本的なスタンスとしては「Talk Straight」こそが最善、という風に思って行動したいと思い毎日仕事をしています。

ただ、女の子にもソレだと、ちょっとアレかも知れませんが。

ひとり仕事: フリーランスという働き方
(2012-10-5)
売り上げランキング: 14,705
100円

加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

是非、フォローしてください!
Twitter / Instagram