2008/12/17

Flickrというセンスの坩堝に溺れる

日本語にローカライズされていないので、一部のユーザを除いては日本での認知度はイマイチなのかも知れませんが、僕が日々愛して止まないWEBサービスの一つにFlickrがあります。いわゆる写真共有サービスで、日本だとGoogleがやっているPicasaとか、フォト蔵とかが有名かと思いますが、正直、Flickrは一枚も二枚も三枚も上手です。

Flickrの魅力はそれ自体が特化型のSNSとして大変洗練されているところにあります。そしてその上で実に様々なクリエイター、日本で普通に生活していると知り合えないどころか、海外雑誌を講読していてもとんとお目にかかれないような未知なる至極のセンスに出会えるところにあります。

ちょっと僕のお気に入りを勝手に紹介してみましょう。

どうでしょう。綺羅星の如く輝く才能に、ちょっとブラブラするだけで出会えてしまう、Flickr。勿論、美術館で個展やるような人ほどの知名度は無いのかも知れませんが、むしろ世界にはこれだけの才能が漠然と「在る」ということに驚愕を感じざるを得ません。

僕がWEBサイトを入り口に仕事に入ったことが、他のどんなクリエイティブの仕事より恵まれていたなと思うのは、いいものを大量に無料で見る、という環境がネットにはあったということです。あの頃の感動に非常に近しい感激を、Flickrは提供してくれます。

センスのブラウジング、ということにおいて、Flickrはまさしく最適解を導き出しているような気がします。そしてそれには、画像(最近では動画、だけどやはりFlickrと言えば画像だと思います)という「型」があるからだと思います。

Flickrに掲載されている画像は写真だけではありません。勿論、写真は多いですが、イラストやポスターや広告、オブジェなど様々です。特に僕が面白いなあと思うのは「Moleskine Art」。Ernest HemingwayやPablo Picassoも愛用したことで知られるメモ帳がMoleskineですが、この愛らしいキャンパスを使って、様々な人たちがArtしています。そしてそれらはMoleskine Artのコミュニティに投稿され、色々な人の作品が一堂に会して閲覧できるのです!

実は先ほどのIrina TroitskayaさんはMoleskine Artのコミュニティで作品を拝見し、たまらずContact申請をしたのです。そうやって色々な人と繋がりながら、センスの坩堝に溺れていくのが非常に楽しい。

ネットは、WEBは、あまりに自由で、しかしそれはなかなかに付き合いづらいもので、Flickrのように「枠」と「型」が規定され、その上で人々がインスピレーションとイマジネーションをフルに発揮して自分を世界を表現する、ということは、こうWEB 2.0としてFlickrの魅力を把握しようとしていた数年前よりも、むしろ重要な価値の見定めのような気がしています。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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(2012-10-5)
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