2009/12/18

私的ノマド・エッセンシャルズ

先日、Essayにノマドのことはもう考えなくてもいいかもと書いてみたものの、昨日あまりにも有意義なディスカッションを @taromatsumura としてしまい、色々またまたインスパイアされてしまったので、ちょっと書いておきたくなりまして。とは言え、網羅的なことは佐々木俊尚氏が色々書いてくださっているので、ちょっと僕は悪ふざけして、もう少し私的なハウツーを書いてみようと思いました。

1.顔面ブランディング

これ全然意識してなかったのですが、お馴染み加藤康祐の似顔絵アイコンですが、そもそもは、ちとボスに自分の名刺作れと言われて、あんまりナイスアイデアが浮かばず、苦肉の策で自分の似顔絵を裏面に描いてみたら好評だったというのがことの発端です。その後、なまじ自分の顔写真とかあんまり表に出しまくるのも何だしと思い、ETのサイトとかkosukekato.comとかTwitterとかTumblrとかはてなブックマークとかFlickrとか、とにもかくにもアイコンが必要なところには、何はともあれとりあえず、この似顔絵アイコンを使ってきました。5年ほど使っていて、4年目くらいにメガネをかけてカラーにするというマイナーチェンジを施したくらいで、基本的には変わっていません。

で、最近何が起こっているかと言いますと、あんまり仕事のクライアントではないのですが、仲間の友達、とかパーティの会場で、僕の顔見た瞬間、ないし、名刺の裏面を見た瞬間、「あっ、これ見たことあります!」と言ってもらえることがとっても多いのです。特にTwitterでフォローくださっている方のケースが多いのですが、まあ中にはJulian Opieのイラストと勘違いしている人もいないではないと思うのですが、とは言え、そこからコミュニケーションが始まるので、かなり色々やりやすいです。パーティだと翌日には名刺の束のどれが誰だかわからなくなってしまうこともあろうかと思うのですが、僕の名刺はそういう意味で似顔絵見れば思い出してもらえるだろうという期待感は持っています。

以前、バーベイタム選手権を取り上げましたが、あそこで、YMNってロボがいたら、@yahmanだろうし、KSKだったら、@kosukみたいに類推できてしまう、自分を記号化して流通させて良くってことは、メディアが「人」になってゆく、今の時代だからこそ有効なことだと思います。

2.エヴァンジェリスト・マーケティング

これはまあ割と古くから取り組んでいることでして、というのも僕の仕事って昨日も良く言ってたんですが、「横浜の山奥でデザインの仕事をしています」で説明終わっちゃうんですよね。で、iPhoneの電波が入っていれば、作ってるもの見せて「こんなんやってるんですよー」というのもありなんですが、基本的に大して説明することがない。帰ったらWEB見てくださいねー、で見てもらえればそれはラッキーですが、そんな誰もが帰って見るわけでもないですよね。

なのでフックが必要なんです。そのフックの作り方ですが、以前「エヴァンジェリストのススメ」という記事を書いていますが、ETのWEBにはこんなこと書いています。

全てのプロジェクトは、お客様の資産を正確に理解することから始まります。「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」「ブランド」を正しく理解するまで、お客様の一言一句に聞き耳を立てます。そして、誰かにお客様について語れるレベルになるまで咀嚼します。何故なら、「語れる」ということは、「物語を伝える」ということと同義で、その物語こそが、ブランディングのための第一仮説になるからです。

というわけなので、例えば食べ物の仕事をしている人には紅鮭の物語をしたりとか、地域活性化の仕事をしている人には陶芸の物語をしたりとか、教育の仕事をしている人にはサヴォアール・ヴィーヴルの物語をしたりとか、まあそういう風で、話している相手の人に合わせて、そういう割と知られていないような話をしておいて、そのデザイン周りを僕がやってるんで見てみてください、って言うと、まあ割と見てもらえるようなのです。ある種、僕の仕事はコモディティ的な仕事と思われがちなので、まあそういう部分も多分にあるのですが、なまじ客商売し続けているだけに、そんな話の作り方が有効なようです。

3.余白の美、Ustream後の1時間にフォーカス

最近はUstreamが一般化して、今までは地理的な制約もあり、あまり頻繁にはでかけられなかったトークセッションなどもネットを介して、リアルタイムに閲覧できるようになりました。最近、面白いなあと思うのが、Ustreamのライブ中継が終わった後の1時間くらいの余白の時間です。

Ustream見ながらTwitterでセッションの実況までは行かなくとも、気に入った言葉や自分が思ったことを、ボツボツとつぶやきながら見ていると、同じくUstream観ている人や、そうでないTLにいる人達が、色々とコメントをくれたりします。ただ「そうですね」だけではなくて、Pro Con織り交ぜ色々面白いことを言ってくれる人が多い。そういう絡んで来てくれた人達とUstream後、更にTwitterで意見交換するのがなかなか楽しい。

材料は既に用意されていて、ただ立場によって同じコンテンツでも考えることは全く違うわけで、そういう人達とああでもないこうでもないとやるのはエキサイティングです。こんな面白い人いたんだ!という発見にもなりますし。ですから、Ustream中にtsudaる、実況するのは、単純に観てない人が内容を理解できるようにするというボランティア精神ではなくて、その後の1時間のディスカッションが楽しみだから、僕にとってはその下ごしらえをする作業なのかなあ、などと思っています。

とまあ、3点、あまりノマドという括りにおさまっていない話かも知れませんが、この辺りが僕が個人的に最近熱いなと思ったノウハウです。TLでも大分ノマドワークスタイルについての議論を見るようになりましたが、なんかこういうのもありかもよ?的なスタンスでしたためてみました。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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