2008/10/14

八百屋、魚屋、デザイン屋

先日、Experience TransportersのWEBサイトをリニューアルしまして、日頃お世話になっている方にメールをお送りさせていただきました。僕としては、今回のリニューアルで、加藤康祐が「一体何者なのか?」「一体何ができるのか?」ということをサービス内容と制作実績を絡めることで明示的にしようと思ったのですが、懇意にして下さる会社の社長さんに「加藤君の職種がイマイチわからないので、今度話を聞かせて欲しい」というご連絡をいただきました。

「意図した狙いが達成できてないじゃん!」と反省しつつ、業務は色々並べてある割に、肩書きはプランナーとなっており、職種がプランナーというのはその実、「何も言ってない」のと同じというか、ちょっとフリーランサーとして掴みどころがない話だよなと思いました。プランナーと名刺に書いておくこと自体は気に入っているのですが。

そもそも、職種に当てはめやすい業態をとってない、というのが僕の現状ではないかと思います。

「八百屋、魚屋、デザイン屋」です。僕はよく自分の説明をする時に、特に「加藤って社長でしょ?」という妙な誤解を解くために、「八百屋、魚屋、デザイン屋」という話をします。デザイン事務所の卵みたいな捉え方をされるよりは、八百屋さんや魚屋さんの仲間だと思っていただいた方が話が早いと思うのです。

一番、わかりやすいのは魚屋さんではないかと思うのですが、仕入れがあって、調理があって、販売があって、時には営業や配達もあって、当然、会計というか経理もあると。魚屋さんの仕事は「調達部」でも「調理師」でも「販売職」でも「営業職」でも「経理部」でもなくて「魚屋さん」ですよね。

僕の仕事も全く同様で、営業があって、企画があって、設計があって、デザインがあって、制作があって、運用があって、経理もある。ですからそれを、「コンサルタント」とか「プロデューサー」とか「ディレクター」とか「プランナー」とか「デザイナー」とかで区切るより、「デザイン屋」として理解してもらう方が正しい。

ただ、名刺なぞに「デザイン屋」と書いちゃうとちょっと唐突過ぎる感じがするのと、字面が芋臭いので(事実は字面の通りなのだけれども)、あまり呼称により仕事が規定されなそうな印象の便利ワードとして、「プランナー」としているわけなのです(この辺のことは「ダブルメジャー」という記事にも違う視点で書いてあります)。

デザインやっている人に、「僕は顧客の御用聞きです」なんて言うと叱られるのですが、小回りが効く僕のような業態、すなわち「デザイン屋」であればこそ出せる「いくつかのこと」というのはあるように思います。

高度に発達した現代社会において、僕の業態というのは非常にプリミティブな様式だと思うのですが、そうであるがゆえに、「仕事は楽しい」という原体験の純粋さを単純化して保っていられるのかなとも思います。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。1998年よりデザイン会社のパートタイムアシスタントとしてWeb制作を経験。2005年に独立、フリーランスとして、企業、個人、NPO、独立行政法人など、様々な領域でのITやデザインによるサポート業務に携わる。2018年、加藤康祐企画設計を開業。これまでの経験を活かし、より広い視野でクライアントの問題解決に取り組み、クライアントと一緒になって新しい価値創出をし、平静な社会の実現を目指す。

加藤康祐企画設計

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