2005/7/4

自由度の規定が表現力にマイナスとは限らない

ソフトを使っていると、しばしば「このソフトじゃこんなことはできないのかあ」という壁にぶつかることがあります。身近な例で言えばパワーポイント。学生時代、書類をまとめるのにイラストレーターを使っていた人が、社会人になってパワーポイントで資料をまとめるのにストレスを感じる、なんてことがあるようです。でもデータの可搬性とか転用性という意味で、やはりパワーポイントは避けられないみたいです。

でもね、悪いことばかりじゃないと思うのですよ、パワーポイントを使うということ。「やれることが限られている」ということは、「書面を作る上での暗黙的なルールが存在している」と考えることもできるんじゃないでしょうかね。例えば企画書作る時に0.1mmの単位でレイアウトが調整されている必要はないと思うのです。むしろ5mmくらいの間隔でレイアウト・グリッドがあって、それに吸着させることでレイアウトのバランスが自然に保てる、という環境の方が画面の仕上がりがよくなることもあると思うんですよね。

パワーポイントで組み立てられるくらい図表を単純化できる、ということも能力の一つのように思います。思い描いたとおりの図表を描くために、僕もイラストレーターで描いたものをパワーポイントに貼り付けるということをしますが、極力パワーポイントのできる範囲でおさめるようにしています。その方が、作業効率もいいですし、そうして行った表現の単純化の作業が、その後のコミュニケーションで良好な反応をもたらすケースもあります。

掟破りはたまにやるからインパクトがあるわけで、まずは用意された環境で最大限のパフォーマンスを発揮するのが大事です。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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