2008/8/6

WEBデザインについて

今日は僕の仕事の一部である、しかし、大半を占めるWEBデザインという仕事について考えてみようと思います。これは実は僕にとって結構勇気のいる論点です。かれこれ10年前からこの仕事をやっているのに、最前線どころか、むしろ最後方で仕事をしているようなもののわけでして。

「WEB 2.0だ!」とか「検索エンジン対策だ!」とか「FLASHは自己満足だ!」とか色々言われるわけですが、たしかにこの商売、フォローしなきゃいけない要点が次から次へと沸いてきて、結構大変だよなあという気もします。でもまあ、多かれ少なかれ業界業界で環境変化や技術革新に対応していかなければいけないわけで、この業界だけが特殊だということは軽々に言えないですね。

むしろ個人的な見解を言えば、仕事の勘所は結構昔から変わっていないような気もしています。

WEBサイトというと、マーケティングツールという受け入れ方もできて、ともすればすぐに「アクセス数」だとか「滞在時間」だとか「コンバージョン率」だという議論に話が行ってしまいますが(そういう指標は極めて大事ですが)、僕はその前にまず抑えるべきところがあるだろうと考えていて、それは以前にも書きましたが「顧客貢献度」だと思うのです。

例えば、「社員の人が自社のWEBサイトに胸を張れるか?」とか「営業の販促ツールとして使い勝手がいいか?」とか「会社の顔として常に更新していくだけの体制が整えられているか?」とか、そういうことなのではないかと。

本来的に今のビジネスを全てWEBに移行するということでもない限り、基本的に主体性を持ってビジネスを行うのはWEBデザインをする僕らではなくクライアントで、クライアントの主体性において行うビジネスにとってポイントとなるのは何か、というのがこの商売の勘所ではないかと。

ですから、「WEB 2.0だ!」とか「検索エンジン対策だ!」とか「FLASHは自己満足だ!」という話を肯定も否定もできないですよね。僕の言ってることは、出会うクライアントによってプロジェクトの勘所は全く違ってくるということですから。

その上で、クライアントのビジネスのことをどんなに頑張ったって外部から100%理解できるわけないですから、がっぷり四つで組み合って、それこそご指導ご鞭撻をいただきながら、じっくり組み立てていくしかないと思うのですよ。

それを何とかフレームワークみたいにできるかと言うと、勿論、共通のモジュールというか、使い回しが効く技術やアイデアもありますけど、基本的にはオーダーメードのビジネスなんではないかと思います。

以前、先輩に「デザイン作業をシステム化できないのか?」みたいなことを言われたのですが、とどのつまりシステム化できない部分をヒューマンスキルで補完するから、僕のような個人事業主が成立するのではないかという結論に至りました。

そんなことを考えて日々働いています。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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(2012-10-5)
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