2008/7/7

ダブルメジャー

中学生の時に福沢諭吉の誕生日か何だかの記念講演で安西祐一郎氏のお話を聴く機会がありました。今慶應義塾の塾長をやっておられますね。僕がお話をうかがった当時は理工学部の学部長だったでしょうか。

まだ中学生でしたので、ろくに話の有難さもわかっていなかったと思うのですが、非常に鮮明に覚えているのは、安西氏は「工学」と「心理学」のダブルメジャーの人ということで、幼いながらに「カッコいい」と思った記憶があります。

今でしたら「ロボット工学」とか「認知科学」とか、それ相応の学問の道があるのでしょうが、その当時は少なくとも「工学」と「心理学」という一見矛盾しそうな二つの学問の双方を学んで、その上で全く新しい分野を開拓している、というのは「数学」とか「社会」とか言う切り分けでしかものを学んでいなかった中学生には非常に新鮮でした。

それ以来「文系」とか「理系」とか言っているのカッコ悪いなとか思ったりもしていて、大学の学部を選ぶ時にSFC選んだのも、そういうことが潜在意識で働いていたのかも知れません。僕、全然数学できませんから、偉そうなこと言えないのですけどね。

そう言えば、大学生に成り立ての初々しい頃、同級生と「どういう勉強を大学でしたいか?」みたいな話を、時間割表を見ながらしてたのですが(そんなワクワク気分で授業を選択していたのは、1年生の時だけでしたが)、そういう時は「企画やマーケティングをやりたい」って言ってた気がします。

でも学生の時にはデザイン会社に飛び込みましたし、僕も企画をやりたいって言ってたので、企画の仕事もさせてもらいましたが、多分企画ということに関してはその時代、僕はお金になるようなことは何一つ達成できなかったのではないですかね。ほとんどの仕事はデザイン制作、もっと言うとWEBサイトのメンテナンス周りの仕事だったと思います。

そんなでも、長続きしたのはダブルメジャーの精神への憧れがあったからかも知れません。名刺には「プランナー」って書いてありますが、仕事の説明をする時には「デザインの仕事」って言っています。「マーケティングの仕事ですか?」とか「デザイナーですか?」とか聞かれることもあるんですが、そうじゃないことに意味があるのではないかと思っています。

学術的な意味合いでのダブルメジャーとはかけ離れていますが、僕なりのダブルメジャーへのアプローチだったのかも知れないなと今では思います。極めて成り行きですが、既存の畑を耕すだけにならなかったのは、WEBという新しい分野と早い段階に出会えた、いわゆる幸運てやつかなあと思ったりもしています。

その後、ブランディングということと出会って、また少し毛色が変わっていくのですが、その機軸にあるのは恐らく「企画」と「デザイン」ということで、拙いながらも僕にとってのメジャーとして守っていかなくてはいけない部分だと思いますし、そういうことが、これまでの僕のビジネス面でのアイデンティティの大きな部分を占めているのだと思います。

ですので、ダブルメジャーな人を見つけると、ちょっとワクワクゾクゾクしてしまうのです。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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