CEOよりCOOという話
知人のブログを読んでおりまして、おお、松下幸之助氏の本なぞ読んでるよ、孫正義氏の本なぞ読んでるよ、スゴイな経営者と思っておったのですが、学生の頃はそう言えば読みましたね、経営書。あと『Harvard Business Review』なぞも読みましたね、2,000円くらいはたいて。
僕はちょっと本から離れていた時期があったので、その後、小説や批評メインの読書に変わったってのもあるのですが、もう一つ大きく影響しているのは、学生時代も終わりの方に師匠に言われた「コースケはCEOは向いてないな、COOがいいと思うな」みたいな話を受けまして。
結構、渡りに船で、就職活動の折、よく「CEOよりCOO」って話をしてました。ちっちゃい会社で学生時代に仕事していたとか言うと、経営とか興味あったのかと聞かれるので、そういう時は決まって、「経営に興味がないわけじゃないんだけど、CEOよりCOOがいいですね、経営専任の人にトップに立ってもらって、僕は前に前に馬車馬を進める係みたいなのがいいです、実務から離れたくないので」みたいなことを言ってました。自分の話の引き出しにはキャッチコピーつけておくと便利です。一発で自分の話に引き込めるので。割と評判は良い話だったように思う。
今でも酒の席とかでは言うかも。
さて、あらためまして今の時節で考えてみますと、やっぱりあんまり経営者に対してのモチベーションって高くないな俺、と思うのですよね。究極、僕を経営してくれる人が欲しい 笑。とは言え、学生時代に比べれば僕もひと癖もふた癖もついてしまったので、結構暴れ馬になってしまったかも知れませんが。
なんか経営者より職人とかの方が興味あるかも知れません。今読んでいるのも、白洲正子さんの『日本のたくみ』という本ですし。ただそれは仕事への対し方の問題であって、技術屋になりたいとか装飾家になりたいとかいうことは全然なくて、いつも言っているように全体的にクライアントにフォーカスして提案できる仕事であれば、「たくみ」じゃなくて「質の高い便利屋」で全然良いのだけれども。
依頼された名刺に「代表取締役社長~」って入力するたびに「社長はいいのー」と人並に思うのですが、自分の名刺にそう書いてあるのが似つかわしいかと言うと、全然そう思いませんから、いわゆるないものねだりということなのでしょう。
こないだネットベンチャーのCTOやってる後輩が、「1日に1行もコード書かないと、落ち着かないんですよねえ、帰って書きます」と言っていたのを聞いて、ああそうそうまさしくそう、そういうこと、と思わされました。
実行フェーズまでやれて始めて企画なんだと信じている、29歳、個人事業主、プランナー。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)