2009/7/24

一人でやらない

というのは僕の親しいフリーランサーのテーマの一つなんだそうです。フリーランサーにはどうにも孤軍奮闘しているイメージが付き纏いますが、とは言え仕事なんて一人で完結することは往々にしてないわけで、じゃあ別に「おまえも一人でやってないんだろ?」ということに落ち着きそうですが、僕の場合は結構、「一人でやっちゃってる」という言い方もできちゃうような気がするんですよね。恐ろしいことに。

これは勿論考え方の問題でして、僕がスーパーマンだって言う話では全くございませんで、Twitterでも呟いていたのですが、僕はクライアントサイドの担当者ともチーム体制を作りますし、そこが利用しているASPサービスの営業さんやコンサルタントさんとも協業関係をできる限り作ろうとしますから、広い意味では「一人でやらない」は実践しているつもりなのですが、ただ、僕のテリトリーの仕事の報酬を仲間とシェアして仕事をしているかというと、全くと言っていいほどそういうことはできていない。翻訳か撮影かという程度で、基本僕マターは僕で完結してしまっている形。

本当はそうあるべきじゃないって、ずっと前から思っているんですけどね。。。

ただ過去の経験からして、仕事を分担するってのはリスクなんですよね。お金に関しても仕事の質に関しても。例えば僕が窓口に立ったケースで、役割分担して何人かで納品物を仕上げようとした時に、納品物がクライアントのクオリティラインに達してないという判断をされた時。

僕が全てを牛耳っている話だったら、僕の頑張りで、僕が余分に働けば、フォローアップできるわけですが、他の人と協業してて人良く根気良く対応してくれれば良いものの、それは人それぞれ事情がありますから当然揉めることもあるわけじゃないですか。そうするとクライアントにも迷惑かかるし、パートナーにも迷惑かかるし、僕にも大きなストレスが加わる結果になってしまいます。

だから仕事の窓口になるってのは仕事として非常にハイレベルのことのように思っていて、僕はまだまだそこまでの水準に達していないという思いもあって、チームで仕事をする時は僕は使ってもらう立場に回ることがほとんどですし、その形態も非常に回数は少なくて、僕の仕事の基本は直接取引ですから、上記のような様々なことで僕は「できることはとにかく自分でやる」という周りを率先して巻き込まないってスタンスが実はベースになっているんです。ああ、つまらない奴だ。

そろそろ行けるか、そろそろ行けるか、と思ってこれまでに幾度となく試したことはあるんですが、失敗したこともあるし、そもそもの与件が変わってしまうこともありますし、なかなか難しいですね。

僕はほどほどに社交的ですし、仕事の話をできる先輩後輩知人友人にも恵まれていますし、それこそ誰かと話すようにブログで色々シェアしますし、Twitterにも流せるだけ流していると思うのだけれど、ことに僕のテリトリーというか、仕事の根幹の部分、実はすごいクローズドにやっています。これは結果論なんですけど、極力個人事業主という業態でリスクを背負わず安定的なパフォーマンスを発揮する仕事の仕方を模索していたら、そういう形になってしまった、という話です。

とは言え、楽しいこともあります。

さっき、ちょっと仕事の相談で知人にメールしまして、その後、iPhoneのSMSでフォローしたんですね。そしたら、そのまま10分くらいSMSでブレストが始まって、大体企画のイメージができたので、そのまま企画書1時間くらいで仕上げてクライアントに送っておきました。スゴイ、ノマドっぽいね、これ、とか言いながら知人とやり取りしていたのですが、そういうのは非常に楽しい。

チームで仕事とか、コラボレーションでプロジェクトとか、そういうことの魅力は、羨望の的というか、垂涎の的というか、常々いつか辿り着かないといけないステージだよなあと思うのですが、ことプロジェクト単位の報酬で仕事を回している人間からすると、パートナーと仕事をする、ってことはパートナーと責任の話をするってことにもなるし、パートナーとお金のやり取りもするってことにもなるし、パートナーとしたくない話をしなきゃいけなくなるって、仕事だから当たり前、なんですが、でもその辺り身一つでやっている仕事だからなかなか辛いところだなあと思うわけです。

例えばそもそもがお金をもらわないプロジェクトとかだったら、僕もラグビーとか友人のとかでやったりしていますが、存分にコラボレートしたいですし、勉強会とか、イベントとかも面白いのですけど、本業でどこまでどのタイミングで踏み込むかというのは、僕のかなり前からの、今も悩み続けている問題です。ムグムグフムーという感じです。

こればっかりは僕が受ける仕事のスケール感とか、そもそもの自分の性格とか、僕の能力の範囲とか、成果として求められているレベルとか、色々ありますから、明日から仕事の仕方変えます、みたいなことにはなかなかならないんですが、機会があれば今後もチャレンジしていきたいですし、価値観やコスト感やモチベーションを可能な限りシェアできる仲間を今後も探していきたいとは思うのだけれども。

一人でやらない、こと僕に関して言えば、難しい問題です。

ひとり仕事: フリーランスという働き方
(2012-10-5)
売り上げランキング: 14,705
100円

加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

是非、フォローしてください!
Twitter / Instagram