2009/6/26

僕の企画書 デザイン編

たまにはノウハウ系のこと書いてもいいかなあと思い、手始めにPowerPointについて書いてみることにしました。僕の肩書プランナーですし。とは言え、なかなか最近書いているものはブログには出せませんから、古いもので恐縮ですが、2002年に僕が就職活動するために作った書面を例に、ちょっとまとめてみたいと思います。おそらく当時、PowerPoint 97とかで作ったものですから、逆を言えば色々な人に汎用が効く内容だと思います。

1.用途を明確にする

いきなり当り前の話から始めますが、誰がどういう目的でどのように読むか、ということを想定するのがドキュメント制作の第一歩です。

  1. 大人数を相手にプロジェクタを使ってプレゼンするなら、話が冗長にならないように1ページあたりの情報量を少なくし、文字を大きく、図版も大きく、端的でわかりやすくする。
  2. 印刷ベースで少人数の会議などでなら、ページ数が過度に多くならないように、一方で書類が独り歩きしても誤解を生まないように、過不足ない説明を盛り込む
  3. 5分での経営判断を求めるようなシーンでは、1ページで企画の全体像が俯瞰できるようにする

他にもケースは色々あると思いますが、目的に応じたドキュメントを作らないと、ドキュメントを作ることが目的ではないので、往々にしてミスマッチが起こってしまい、せっかくの内容なのに、通らない、ということが起こり得ます。どういうドキュメントを今回は用意するべきなのか、それを考えるのがまずもってのスタート地点です。

その上で、今回は2の目的で作られたドキュメントを例に話を進めますが、基本的にはどのケースでも応用できる話だと思ってください。

2.フォントを揃える

PowerPointのコツ その1
まずはフォントのことから。予めドキュメントで使うフォントには自分なりのルールを作っておきましょう。あんまりたくさんの種類のフォントを使ってしまうと、意味性が拡散してしまい、せっかくのドキュメントがごちゃごちゃしてしまいます。僕がよく使っているのは、下記の通り。

  1. 欧文:Klavika
  2. 和文:小塚ゴシック Std R
  3. 和文強調:小塚ゴシック Std B

小塚ゴシックはAdobeの和文フォントで、EL~Hまで6種類ほどの太さが用意されているのですが、あえて、2種類しか使っていません。こうすることで、文字の太さの意味がより強調され、適度な抑揚を持って読んでもらうことができます。

また、フォントサイズも重要です。例えばキャプションは8pt、文章として読んでもらう部分は10pt、見出しは12pt~18ptの間で2pt刻み、というように、使えるフォントサイズを自分で規定し作るようにすると、ドキュメント全体を通してバランスが取れるようになります。考え方としてはフォントの種類を規定することと同義ですが、文字サイズはより視覚的に訴える部分ですので、恣意的な意味づけをしながら設定していくのがポイントです。

あと、意外と疎かになりがちなのが、行間。例えば段落前は0.5行、行間は1.25行などと設定しておくと、ぐぐっと読みやすくなります。

3.カラーを揃える

企画書においては色も重要な要素です。ただ、むやみやたらに色を使ってしまうと、全体としてのバランスがやはり崩れてしまいます。ここも予め自分が使う色をある程度絞り込んでおくといいでしょう。

プラス僕がお薦めしたいのは同色、同系色の活用です。画面上で情報を判別する時に、色によって、視覚的に情報が分類できると、情報のかたまりがいくつあって、それらがどのような関係性にあるのか、ということがイメージしやすいです。
PowerPointのコツ その2
例えば、このページですと、「Produce」ということを核に「Plan」「Express」「Organize」という3つの要素を説明したいわけですが、それぞれ「Plan」は赤系、「Express」はブルー系、「Organize」はグリーン系、というように色を割り振っています。その上で、それぞれに付随する情報をそれぞれの同色もしくは同系色で表現することで、画面にごちゃごちゃ矢印を書いたりしなくても、シンプルに伝わりやすくなります。

4.版面線を揃える

レイアウトは企画書のように、ある程度自由に情報を配置できるドキュメントにおいて重要ですが、そうであるがゆえに、きちんと整理できないと画面が混沌としてしまいます。それぞれの要素をできるだけ揃えて情報をすっきり見せることが必要です。
PowerPointのコツ 版面線
上のページに、版面線を引きました。この線の数が少なければ少ないほど、レイアウトはシンプルなものになります。時として、図などが複雑になって、複雑化してしまうことはあると思いますが、極力、この線の数を減らすことを意識して構成した方が、複雑な図が必要な時こそ、よりメッセージが明確になります。僕が例示しているドキュメントも、もっと版面線の数減らせますね。

5.メタファーを組み合わせる

勝間和代さん的に言うとフレームワークみたいな話になっちゃうのかも知れませんが、もう少し単純で、世界中にある色々な表現のレトリックを参考にして、組み合わせて、図示しましょうということです。
PowerPointのコツ その3
ここでは、「モノ、カネ、ヒト」という昔から言われている企業の3要素に、ITとブランドを加え、それを自分個人の能力を表現するためのメタファーとしてレーダーチャートを使って、現状と今後について考えています。こういうものを箇条書きにしたり、ただ矢印で表すと殺風景な話になってしまいますが、メタファーを組み合わせることで、全体像が俯瞰でき、論旨がより視覚的に読み手に伝わるようになってきます。

本当は内容や構成の話まで踏み込むと、まだまだ色々あるのですが、とりあえず、今回はデザイン的な視点で、基本中の基本になると僕が考えることを書いてみました。結構当り前のことではあるのですが、こういうこと気にするか気にしないかで、大分印象が変わってくると思います。

勿論、企画書は企画の内容が一番大事だって話なんですけどね。

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