2005/6/23

星の王子さま

「星の王子さま」、実は原題は「小さい王子」

多くの人に読み継がれてきたサン・テグジュペリの「星の王子さま」が、来月から様々な出版社から新訳で続々と出版される。日本での著作権が今年1月で切れ、これに伴い岩波書店が持っていた独占的な翻訳出版権も消滅したためだ。倉橋由美子さんや池澤夏樹さんら著名作家による新訳もあり、新しい「王子さま」が登場する可能性もある。

色々な作風が楽しめますというわけで、いい話のようにも思いますが、「星の王子さま」と誰でも知ってるようなタイトルをつけたのは、内藤濯氏という亡くなられたフランス文学者だそうです。SBの「カレーの王子さま」なんてのも、多分「星の王子さま」から取ったんですよね。

生きてる方なら承諾も取れましょうが、亡くなった方の付けたネーミングを他の出版社が使うっていうのはどうなんでしょうね。作り手として、普遍的な価値を創出できたということかも知れませんが、本人がどう感じるかはわからないですしね。

出版を決めた4社の本はいずれも題名に「星の王子さま」を使う予定だ。岩波書店と内藤さんの翻訳の著作権の継承者である長男で作家の初穂さん(84)はこれに反発している。原題を直訳すると「小さい王子」。「星の王子さま」は、濯さんのアイデアだからだ。
 
初穂さんは「新訳ならば、それにふさわしい題名をつくるべきだ」と話す。「『星の王子さま』の名前で出版するなら、法律などに詳しい人に相談して何らかの手を打ちたい」。ただ、著作権の専門家は、一般的に本の題名には著作権は及ばず、法的に争うことは難しいとみている。

ご遺族はやはりそう思うか。ある種、これって「星の王子さま」というブランドを内藤初穂氏と岩波書店が守っていく作業ですよね。本の題名は著作権に及ばないということですが、本の題名って商標登録できないのかと思って調べてみたら、

星の王子さま その3

特許電子図書館で先願をサーチしますと、なんと指定商品「新聞、雑誌」で「Le Petit Prince∞星の王子さま」の登録があるではありませんか。しかも登録者はSOCIETE POUR L’OEUVRE ET LA MEMOIRE D’ANTOINE DE SAINT EXUPERY(サンテグジュペリの思い出と作品のための協会)と、なにやらサンテグジュペリに縁のありそうな団体です。うーん手強そう。

ということでした。他の出版社でも著名な翻訳家や作家を起用して出版するようですから、亜種がたくさん出てくる中で、本家がいかに本家であり続けるかということ、工夫が必要そうですね。

(2012-10-5)
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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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