2008/1/7

正義のヒーロー

「男なんだろう~、グーズグズするなよ~」と宇宙刑事ギャバンのお面をかぶってコタツの上で熱唱していた幼少期から25年近く経ちます。四半世紀が過ぎ去ったことになります。でもその時カッコいいと思っていた、「困っている人を助ける」とか「悪いものを正す」とかっていうことは、今考えても決して幼い感覚だとは思えなくて、むしろ四半世紀経っても色褪せないからこそ、人間の価値観としては重要なのではないかと感じます。

梅田望夫氏の『ウェブ時代をゆく』の中に「ロールモデル思考法」というのが出てきて、簡単に言ってしまうと、ロールモデルを目指すことによって自分を成長させる方法論ということだと思うのですが、このことについては僕も「ネット時代の徒弟制度」で言及しています。ただ、もっと漠然としていて根源的な、理想の目標みたいなものがあっていいのではないかと思うのですよね。そこで出てきたのが「正義のヒーロー」ということです。

気付いたのですが、WEB系でカッコいいなと思う企業は結構こういう言い回しを使っています。バスキュールのWEBサイトには大きく「宇宙と未来のニューヒーローをめざす」って書いてありますし、面白法人カヤックのKAYACスタイルの中には「それって漫画っぽい?」という項目があります。

ロールモデル思考法というと師について師に学ぶという、いわゆる徒弟制度に近いものだと思うのですが、それよりも「正義のヒーロー」として今この瞬間に自分の行っている行為が成り立つのかどうか、という考え方の方がアプローチとしてダイナミックで強力なようにも思います。

昨年後半は「倫理」に関してかなり言及した回数が多かったですが、そうしたことも「正義のヒーロー」像を持っていると、意外とすんなりまとまる話なのかも知れません。

BrandYou.jpに「僕がExperience Transportersのブランディングで最初にやったこと」という記事を書きましたが、ブランドを擬人化して行動規範を作ろうとすることに他ならず、何かの二番煎じでない「新しい価値」を生み出そうとするわけですから、競合分析をしてロールモデルを導き出すようなマーケティングじみた方法よりは、もっと圧倒的な偶像のようなものを生み出す必要があるんですよね。

「正義のヒーロー」でなくても、例えば「愛の伝道師」とか「太平洋の架け橋」とかでもいいのですが、ある種そこには「信仰」と似たような強い意志が持てる対象が必要だと思うのです。宗教に依存しない、でも時代のヒーローも大量消費型なこの国にいるからこそ、持っておくべき認識ではないかと思います。それくらい確固たるイメージを形作れないと、逆に使命であるとか哲学であるとかいったものは強固なものとして実際のアクティビティに息づかないと思います。

だからロールモデルとは別に、「正義のヒーロー」のような、自分があるべき姿の突き抜けた理想像、って必要だと感じます。荒唐無稽だと思えるようなイメージだとて、言わばそれは「牽引力」なわけですから、男たるもの「正義のヒーローとはかくあるべき」という明確な指標を持っておかないければいけないと思うのです。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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