2007/11/19

Small Business, Good Sense, Great Attitude

梅田望夫氏の『ウェブ時代をゆく』を読んでいて、色々思索しながら楽しんでいたのですが、これはExperience Transportersの次のフェイズのコンセプトにしたいなというフレーズが浮かんできました。極めてシンプルなんですが。「Small Business, Good Sense, Great Attitude」ということです。

Small Business

これは売上や利益を論じているのではなく、事業の隅々までを制御できるサイズで展開されているビジネスであるか、ということです。『ウェブ時代をゆく』で梅田氏も「ネットベンチャー」と「スモールビジネス」の違いについて述べていますが、僕が今までフォーカスしてきて、これからも注目していきたいのは「ネットベンチャー」ではなく「スモールビジネス」です。当然、時代性からネットということは含まれるでしょうし、スモールビジネスにこそネットは重要だということは僕の基本的な考え方です。けれども、「ネットだけ」のビジネスにあまり興味は今のところないですし、上場益を目標としたビジネスの推進というのにも違和感があります。今後もスタートアップ企業を含めた「スモールビジネス」をフォローしていきたいと思っています。

Good Sense

センスは磨けば光るものであるということは、以前「センスウェア」でも書きましたが、これは個人の能力だけでなく、勿論企業の体質そのものにも当てはまることだと思います。「それはスマート」とか「こいつはクリエイティブ」とか「あのホスピタリティに感動」と言った経験を増やしていく必要があります。コストとかスケールとかマンパワーの問題ではなく、ピリリと辛い山椒のような「グッドセンス」で勝負していけるようなアイデアをどしどし出していきたいと思います。

Great Attitude

「小さい会社だから」ということをエクスキューズにしない「小さい会社」が理想です。サービスを享受する側にとって、小さい会社だからしょうがない、と思わせる部分はなるべく少なくして、媚び諂うことなく様々なクライアントやパートナーとの対等の関係を築くことができる企業。そんな企業はカッコいいと思うのです。そのためにはクリエイティブは元より、情報開示、社内倫理、社会貢献、もろもろ果たしていかないといけない約束は山ほどあります。しかしそういう課題を乗り越えていくこそが、小さくても自信に溢れる企業を築くためのトレーニングだと思うのです。

「Small Business, Good Sense, Great Attitude」は僕の理想のクライアント像であると同時に、Experience Transportersもそうであらなくてはいけない、と思っています。これは常々感じていることです。今は個人事業主という業態で、人間が社会で仕事をしていく上での「ミニマムセット」で仕事をしていますが、それがゆえに、誇り高くと言うとちょっと肩に力が入り過ぎている感じだけれども、梅田氏の言葉を借りるところの「好きなこと」を「やりたいように続けていく」ための仕事を、継続していこうと思っています。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

是非、フォローしてください!
Twitter / Instagram

(2012-10-5)
売り上げランキング: 14,705
100円