2007/8/20

エコ教育

時代は「エコ」です。というのは、言い過ぎでしょうか。改めて3R(Reduce、Reuse、Recycle)がクローズアップされていますし、企業も「エコ広告」を多く出すようになりました。『ソトコト』などのLOHASブームが先行して牽引してくれていることも手伝って、色々な人の目がエコに向き始めた時節なのではないかと思います。

エコは「一人一人の意識の持ち様で変わります」的なことをよく聞きます。Albert Gore氏の『不都合な真実』も上手にネームバリューを使った啓蒙活動です。人の意識の持ち様というのを決定付けるのは何かと言えば、「教育」です。エコを考える上で、またエコを一過性のブームに終わらせないためには、エコを教育として根付かせる必要があるように思います。

自分の受けていた教育を振り返るとあまりエコ教育といったものを受けた記憶がありません。例えば四大公害病とか光化学スモッグとか、高度経済成長の歪みたいなものは社会問題として学習しましたが、地球環境をどうしようというようなことはあまり考えなかったように思います。温室効果を知っていた、くらいでしょうか。

グリーンマークを集めるというのはありました。これはリサイクルの促進を目的にしたもので、マークを集めると学校がノートや苗木をもらうことができる仕組みですね。ただ、正直これも小学生時代の僕はベルマークとあまり区別がついていませんでした。

エコピリカの呼びかけで、また参加しているMLの情報で(京都の約束を参照)、少しずつエコへの興味が頭をもたげてきました。

ゴミの分別一つとっても、地球環境を巡る「大きなうねり」をイメージできるのとできないのとでは、取り組み方が全く違う気がします。このイメージを喚起させる力が、エコに対するアクションには取り分け重要のような気がします。牛乳パックで再生紙を作ってみるというようなプログラムで地球環境への問題意識を皆で共有できるのかという疑問があります。

日本生態系協会というのがあります。生態系を守ろうという組織なわけですが、ここが「こども環境管理士資格試験」というのを始めたそうです。これは子供が受験する資格試験ではなく、子供を育てる、幼稚園の先生や保育士の人が受ける資格試験で、ようは「教える人を育てる」ということです。

これは一つの取り組みに過ぎませんが、せっかくエコへの関心が高まり、しかし、まだまだ国際社会においてもリーダーシップを発揮できるレベルまで日本の国家がエコに正対していない現状を考えると、今のうちから「エコを教える人を育てる」という取り組みは非常に大事なことだと思うのです。

日本には自然を愛で、大事にし、敬う文化が古来よりありました。そういうものがこの100年ほど一気に失われ高度経済成長、大量生産大量消費社会を経て、とてもこれまでの地球環境を持続させることさえできないレベルまで荒廃させてきました。日本人にとってエコに取り組むということは「エコ文化を取り戻す」ことに他ならず、文化を支える価値観は「エコ教育」によって育まれると思うのです。

そういう意味では一刻も早く「エコ」をブームでない、「人が学ぶべき当然の良識」として体系化し、それを教える人を育て、子々孫々伝えていく、そういうスケールの大きい話が、地球環境というスケールの大きな問題に取り組むためには必要だと思うのです。そしてそういう大きな流れの中で育まれた種が、小さな一つ一つの草の根活動として、より意味を持ってくるのだと思うのです。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。1998年よりデザイン会社のパートタイムアシスタントとしてWeb制作を経験。2005年に独立、フリーランスとして、企業、個人、NPO、独立行政法人など、様々な領域でのITやデザインによるサポート業務に携わる。2018年、加藤康祐企画設計を開業。これまでの経験を活かし、より広い視野でクライアントの問題解決に取り組み、クライアントと一緒になって新しい価値創出をし、平静な社会の実現を目指す。

加藤康祐企画設計

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