2007/8/12

ソーシャルデザイン

socialdesignecosystem

友人がエコピリカというリユースデザインブランドを立ち上げたのですが、それは「デザインに社会的思想を持ち込むこと」なのかなあと思っていたのですね。工業や商業と結びついて発展して来たデザインが、メッセージ性という意味においてアートやロックに近づくと言うか。

でそれってどういうことなんだろうなあと気に留めていたら、「ソーシャルデザイン」という言葉に出会いました。そのまま訳せば「社会性のあるデザイン」というようなことだと思いますから、「デザインに社会的思想を持ち込むこと」という意味合いにも近いのかなあと思いました。

Mottainaiとかエコバッグとかホワイトバンドとか(PRODUCT)REDとか、事例はいくつもあるのだろうと思いますが、僕はアルモンドリングというのが気になりました。この運営元のフェリシモという通販会社は、色々な支援活動を比較的早い時期からやっていて女性からの評判も良いという話を、以前『藤沢久美の社長Talk』というPodCastで聴いたのを記憶していたからです。

アルモンドリングはUNESCOとフェリシモが共同で運営している、「Design 21:Social Design Network」という活動の中のプロジェクトで、サイト内に彼らの考えるソーシャルデザインの定義がありました。

It’s design for the greater good.

We want to use the power of good design for greater purpose.

We believe the real beauty of design lies in its potential to improve life. That potential first manifests itself as a series of decisions that result in a series of consequences. The practice of social design considers these decisions on a greater scale, understanding that each step in the design process is a choice that ripples out into our communities, our world and our lives. These choices are the result of informed ideas, greater awareness, larger conversations and, most importantly, the desire to do good. Social design is design for everyone’s sake.

意訳すると、「もっと世のため人のために役に立つことのためにデザインの力を使おうよ」(意訳し過ぎか)ということだと思います。確かに僕個人としても「ブランディングを日本の国のために正しく使えないか」とか考えていた経緯もあり、なるほど商業、工業と言った一次目標のためだけでない、より社会へのインパクトに力点を置いた二次目標というのが、デザインの側から啓発されていってもいいのではないかと思わされました。

エコピリカのブランディングに関して、たまに思いついたように意見させてもらうことがあるのですが、やはり大義とその周りにある世の中を良くするための可能性の存在の見定めというのが、非常に大事であるなと思いました。

そう言えば、先日後輩のブログにデザイナーは結局パトロンかスポンサーがつかないと、多くの場合世に自分の商品を出せないというような悲観的なコメントをしました。けれどもそうでなくても、「デザインが世を変える」といううねりがソーシャルデザインということなのかも知れません。

矮小でも誇大でも駄目で、身の丈にあった大義と、それに見合った名分が、こうしたプロジェクトの枠組みであり仕組み作りであり、そういう新しいエコシステムの姿を描いていくことが、エコピリカにも求められているのかも知れませんね。

羽ばたけ、エコピリカ!(エコピリカというのは葉加瀬太郎氏の代表曲である『エトピリカ』とエコロジーが掛けてあって、エトピリカとは絶滅危惧種の鳥の名前なんだそうです)。

追記:
勢いでアルモンドリング、買ってしまいました。「地雷のない未来基金」のための、ブラックのチタンコーティングのリングで、Droog DesignのRichard Hutten氏によるものなので、値段の割に普通にお洒落だなとも思いまして。ちょっとフェリシモで買い物するのは男には面倒ですが(クレジットカードが使えませんでした)。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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