
趣味人であること、と仕事 – 趣味仕事バランス
先日、クライアントが新しい趣味にはまっている、という話を聞きました。割とそれまでは仕事一本槍だったそうで、良いことだなあと感じました。そう言えば、学生時代というか内定者時代、お世話になった内定先の人事部の方が、ある年齢を境にジュビロ磐田のサポーターを始めたら、交友関係がぐぐっとそれまでと変わって、自分が今までいかに狭い世界にいたかというのを痛感した、という話をしてくださって今でも覚えています。別に学閥や業界閥を否定するつもりはないけれども、フリーランスをやっているだけでもなかなか多様性の中に身を置くことって実は難しくて、ラグビーなんかは、学生の時は学校のチームだから学閥と言えば学閥だけれど、社会人になって色々な出自のプレイヤーが集まるクラブチームだと、本当に色々な人がいて、色々な業界業種で働いていて、まあ集まってやるのはラグビーなわけだが、面白いなと思います。
趣味ですが。割と趣味多い方だと思います。写真やイラストみたいな表現に近いものもありますし、料理みたいな生活に近いものもあります。それと勿論ラグビーも。コロナ禍を受けて、外で過ごす時間が減ると、仕事以外の趣味ないと時間持て余すなあ、という感じがしたのも事実。仕事も趣味のようなものだけれど、昔は仕事とそれ以外、だったのが、割と今は写真、イラスト、料理、ラグビー、仕事、というように、趣味の1つ1つのプレゼンスがかなり高まって来て、それぞれを仕事と並列くらいのウエイトにできている感じはするんですよね。
いやあ、もう良い年齢じゃないですか。仕事も昔ほどガチャガチャしなくなっていて、代わりに1日の時間を埋めているのは趣味だなあと。写真もイラストも料理も素人なので、一流と言わずとも、時間をかけてそれなりになりたいなあという気持ちもあるのだけれど。後は仕事と趣味の境界がより融和していくような、仕事として趣味をできるような、趣味として仕事をできるような、それくらいのレベルまでスキルアップできれば良いのかなあという気もしますね。これまでも写真を少し仕事にしてみたり、イラストはもう全然まだまだだけど、料理は来客に振る舞ったりしていて、なんかもしかしたら、そういうところにも飯の種というか、仕事のヒントはあるのかも知れないし(それが良いかどうかは別として)。
他にも陶芸とか工芸も好きだし、ファッションも昔ほどではないが好きだし、本も音楽もままやるし、映画はあんまり観ないけど、ここ数年は自転車も好きだし、近年できてない趣味の最たるものでは旅というのもあるし。世の中には趣味と言えるものが実にたくさんあって、趣味なんか肩の力抜いてやるから楽しいんだ、みたいなところもあるのかも知れないけれど、一方で、趣味の可能性、みたいなことも感じますよね。歳を重ねて来たからこそ、趣味の拡張性を活かしたりする機会もあるかもだし、そういう余裕もできて来ているということかも知れないし。
そう言えば、以前、お世話になってるコーヒー店のオーナーに、「加藤さん、魯山人みたいになりたいんですかねえ」みたいなこと言われた記憶があるんですが、そういう一流の趣味人みたいな人もいて、まあ僕二流でも十分と思うけど(一流の趣味人やるにはすごいお金かかりそうだしw)、趣味を育てたり、そのための技量を身に着けたり、みたいなこと、改めてきちんと時間を割いていきたいなあ、という気がするんですよね。結果的に仕事もよくなる気がしていて(期待値としてだけれども)。
どうやら仕事が趣味、ってことにはならないくらいには風呂敷広げて来たここ数年な気がするので、ワークライフバランスならぬ、趣味仕事バランス、きちんと取っていきたいですね。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)