2020/11/20

春から本気出す – コロナの冬とレジリエンス・サイクル

冬の早い時期になかなか状況が厳しくなって来たな、という感じがしています。急速なコロナウイルス感染症の拡大が連日ニュースで報じられており、一方で政府は経済を回すことを重要視している様子、これからしばらくは世の変化を注視する必要がありそうです。色々な事業者にとって、年を越せるのか、ということが、重要な課題になって来る気がしていて、来年の景気動向も決して甘い見通しを立てれるものではないなという気がしています。

一方で、仕事に関しては、事前にある程度の戦略を設計できる気がしていて、Googleの感染予測が発表になっていますが、日別陽性者数も1ヶ月ほどでほぼ倍になる予測がなされており、これが医療をはじめとして、少なからず社会システムを再度撹乱する可能性はあるな、という気がしています。

ということで、僕が今考えているのが「春から本気出す」ということです。ある意味、「冬眠宣言」、みたいなことでしょうか。勿論、仕事しないということではないし、サポートしていかないといけないクライアントはいて、仕事はするのですが、積極的に営業をかけていくとか、大きなチャレンジをするみたいなことは、プライオリティを下げて、持て余す時間は言わば「自主練期間」のように使っていこうかなあと。

以前、ユレッジで丸山宏さんに取材した際に、レジリエンス・サイクルの話をうかがいました。これまでの社会システムの撹乱、例えば、サブプライム危機や東日本大震災の際には、緊急対応や回復のフェイズにはあまり僕の仕事は多くなく、イノベーションや設計のフェイズに良い仕事に巡り合ったな、という経験則があります。

社会の混乱期に請ける仕事はなかなか難しい。急性期に必死にもがくよりは、少し休眠に近い状態を取って、回復期に自分の仕事を乗せていった方が、無理なく仕事をしていける気がするし、そのための準備をしていくということの方が、余裕を以て臨めるようにも思っています。フリーランスは仮に3ヶ月休んでも9ヶ月で12ヶ月分ととんとんに持っていけるくらい自由の効く働き方だと思っていますし、加藤康祐企画設計としてもこの2年くらいで軌道に乗って少し余裕も作れましたから、春から本気出すために、冬を眠るくらいのことはできるかなあと思うのですよね。

まあ、春から本気出す、と決めておくと、これからの冬も乗り切りやすい気はしますよね。社会システムの撹乱の中で、変化に近視眼的にならずに、少し近い未来を見据えられれば、視座も高く持てるというか。

来年に向けてそんなことを考え始めました。思ったより、早い感染症拡大の到来で、思ったより、早く来年の計画を立て始めています。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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