2020/10/15

国家のUIと国民のUX

菅政権になってからデジタル庁をはじめとして、コロナ禍の影響もあり、デジタル化を急激に進める機運が高まっていて、これは喜ばしきことだなという風に眺めています。先日も、「今までは“お粗末な結果”だったが… 「UI」へのこだわりは本気度の裏返しか」という記事にありますが、平井卓也デジタル改革担当相が会見で「(求められているのは)まずUIを徹底的によくしろということだ」と発言したことが話題になっていて、遂にここまで来たかという感じがあります。

これから社会のDXを進めていかなければいけないわけですが、ここに関しては色々な人が意見やアイデアを持っているのじゃないかなあと思います。今日は僕も雑感程度にこうなればいいなというようなことを書いてみようと思います。

マイナポータルとeTaxの洗練

コロナ禍で色々な施策が増えて、そもそも行政サービスって日常的に使うものでもないよな、という感じではないかなあと思うのですが、マイナポータルというのを使うようになりましたね。マイナンバーカードについても賛否両論ありますが、個人を認証できて、ニーズに応じたサービスを提供するというのは色々なことの間口になるように思います。またeTaxは既に使われて長いサービスで、確定申告をはじめ利用されたことがある人も多いのではないでしょうか。税金を納め、サービスを受ける、社会の仕組みを単純化した時に、今、現在、マイナポータルとeTaxが担っている部分というのをUI / UXとして洗練させる、ここが着手しやすくわかりやすい改善になってくる気がして、今、全然使えない、というわけではないと思うのですが、デザインリードできるような会社が入る価値がある部分じゃないかなあと思います。

SaaSの積極採用

これはどれだけ現実的かわからないですが、そもそも個別のシステムが行政に多過ぎて、地方自治と言いつつもシステムがマチマチなのは問題な気がして、手っ取り早いのは、共通化できるものはSaaS型のサービスを国家や行政でも採用することではないかと思います。そうすると、アップデートコストやメンテナンスコストも圧縮できますし、逆にサービス開発側も行政に採択されるようなサービスを開発しよう、という視点が加わってくるかも知れません。

とは言え、今まで頑張って来た人もいるよね、という話

あと忘れちゃいけないのは、もう全然だめ、もっと良くしろ、みたいなことでも駄目な気がしていて、これまでも行政サービス少なからずデジタルで使って来ましたよね?表側で触れてなくても裏側では動いているわけで、多くの人たちがそこに関わって来たのだと思います。少なくともIT革命みたいなことから20年ほど経っていて、その間に多くのリソースが注ぎ込まれていて、新しい人たち、例えばUI / UX専門の人たちが、これまでとどう折り合いをつけていくか、というのも大事かなあと。むしろなんか新しく入っていく人たちって言っても少数な気がしていて、だからわかりやすく成果が見えるところでデザインでリードできるような働きが必要なのかなあ、という気もします。

まとめ

というのが現時点での僕の雑感でした。これから色々変わって来るのだろうし、そこに関わっていく人も増えると思うのだけれど、本腰入れて、社会が良いように変わっていくと良いなあと感じています。未来を作れる、そんな領域なんじゃないかなあと思います。国家のUIと国民のUX。

加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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