2020/10/11

ノーコードはWebを再び拓くのか?

朝のニュースを観ていたのですが、コロナ禍で仕事が減った美容師さんが、ゼロからWebデザインを学んで副業にしてるという特集をやっていました。僕も18歳からWebデザインの仕事に関わり始めましたが、当時はまだ玉石混淆の業界、誰でも始められる、誰でも参加できる仕事ではあって、新しいもの好きの僕は惹き込まれていったのだと思います。仕事始めた当時の僕は文章書けてブラインドタッチできる、くらいのスペックしかなくて、エクセルすらよくわかってなかったから、今みたいにネットにたくさんのリソースが溢れていて独学が容易な時代とは少し違うけれど、それでもやっぱりとても敷居が低い仕事だったように思います。

とは言え、今のWebの業界って、かなり高度化して分業化されていて、決して敷居が低いわけでもありません。ただ数年来、WIXみたいなノーコードのWebデザインツールが登場して来て、大分、一般への敷居は低くなって来た気がします。今年は一つノーコードがバズワードにもなっています。僕自身、Webサイト作ろうと思えば1人で作れるフルスタックタイプのデザインエンジニアですが(ロートルとも言う)、実際の制作は、かなりノーコード、ローコードに寄せています。スクラッチでWebサイトを制作するようなやり方は、低予算で短納期の仕事にはあまり向きませんし、1人で継続していくには体力的にも厳しい気がしていて、ありものを上手に使って、スキルでラッピングしてあげる、そんな感じでやっています。

ノーコードには賛否両論があるのですが、今日のニュース番組を見ていたら、むしろ業界の構造が少し変わると面白いのかなあとも感じました。美容師さんがWebデザインできたら、美容サロンみたいなところは話が早いですよね、一般のデザイナーやエンジニアに仕事を依頼するより。業界や商売について詳しい。慣例や常識や商習慣みたいなことも、共通認識として持てる。クライアントの課題を咀嚼することって重要なスキルですが、本業が美容師さんだからわかることできること、ってなんかありそうじゃないですか。

ノーコードツールもピンきりで、誰でもできる、的なものから、プロが使うと活きる的なものまで様々です。こなれて来たり、実戦投入が進むには、もう少し時間がかかるかも知れません。ただ事業者さんのDIYでなく、数十年Web作って来たプロでもなく、最近始めた独学のセミプロ、みたいな人の仕事も増えて来ると、なんか業界の体質改善みたいなことにもなるというか、新陳代謝が進むのかもなあ、という気がしますね。2000年前後の混沌とした感じって洗練されてなかったけど、なんか面白かった。

そうやって、新しいサービス、新しいトレンドの登場で、業界の構造に組み換えや体質変化が起きると、ちょっと動きが出て面白くなるのかなあ、そんなことを思いました。

加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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