2020/10/10

統合失調症の克服

昨日、久し振りに病気の話を仲間とチャットしていて、色々考えたことがあって、少し整理しておこうかなあと思いました。タイトルに「統合失調症の克服」と書きましたが、多分克服できません(ヲイ!)。写真の中井久夫さんの著作に「たどる・ほどく・癒える・暮らす」とある通り、どちらかというと「付き合っていく」類の病気ではあります。

ただ、漫然と付き合っていく、時間を過ごす、というのもあれなので、社会復帰ということをやっているわけです。一度、休眠と脱落をしてしまったので、「社会に復帰する」ということを目標に、よく「石の上にも三年」と言っていますが、社会復帰の計画を設計しています。

課題はざっくりこんなことが考えられます。

仕事の課題

  • 稼ぎ
  • 貯蓄
  • クライアント数
  • 制作実績
  • 外注比率(パートナーとの仕事)

生活の課題

  • 食事
  • 睡眠
  • 運動(ラグビー)
  • 節約、質素倹約
  • 定期的、安定的な薬の服用

これらを踏まえて、今、僕が抱えているイシューというのは、深刻な社会課題や、喫緊の経済成長などではなく、きわめて個人的な「統合失調症の克服」なわけですが、「統合失調症の克服」というのは、概ね、統合失調症と正対することではないだろう、という気がします。先に挙げた、仕事の課題、生活の課題をクリアし、健康的で持続的な暮らしを取り戻すこと、というのが結果的に統合失調症をコントロールすることになりそうです。

勿論、幻聴やら、妄想やら、統合失調症の症状というのは回復期にあってもしばしば頭をもたげるわけですが、風邪を引いたら咳をするようなことなので、基本的な状態が安定していれば、医師との薬の調整などで対処していけば良いなと感じます。実際に罹患してみると、これ生活習慣病というか、自分に伴走している病、体質、状態、という感じがしていて、まあしばしば足引っ張る伴走者というのもいるわけじゃないですか。そんな感じかなあと思います。

仕事、生活、次に来るのはコミュニティかなあ、と思うのですが、一時よりコミュニティ活動的なことは随分控えめにしています。ラグビーでは大変色々な方にお世話になっていますが、その他はコミュニティ活動的なことには手を出していなくて、ここはやはり楽しい分、人付き合いやコミュニケーションのストレスもかかるところだから、ある意味、自粛期間という感じでしょうか。

仕事、生活、つまり日々の暮らしの質を高めていくこと、というのが、思うに「統合失調症の克服」ということに繋がってくるのかなと思うのですよね。

戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである

これは吉田健一さんの言葉で、たびたび引用されるフレーズですが、病気も同じだなあと思うんですよね(戦争というのはある意味、極論だ)。統合失調症も内なる戦争みたいなものなので(そしてそれが周囲や環境に大きく影響を及ぼす結果になる)、この言葉は存外しっくり来ます。そうなるべく仕事の課題も生活の課題もクリアして美しい状態を保つ、多分、暮らしが汚れてくれば、あまり疾患にもよろしくない影響があると想定できて、統合失調症の克服とは日々の暮らしを美しくすること、という何だかとても綺麗過ぎる話になるw。まあでもそれくらいわかりやすい話を背骨に持っておいた方が良いと思うのですよね、わかりにくい病気との付き合いなので。

加えて、以前、「戦争に反対する唯一の手段は各自の生活を美しくしてそれに執着することである – 社会不安と対峙する」という記事を書きましたが、ここまで書いて来たことは、コロナ禍での処世術でもあると思います。実際、新しい生活様式と僕の社会復帰は親和性が高い気もしていて、コロナが僕の社会復帰にマイナスに働いたかというと、そうでもないな、という気もしています。安倍首相の時代も終わって、「美しい国」という言葉も使われなくなっていくのかなあと思うけれど、価値観の置きどころとして、「美しい」というのは視覚的で情緒的で僕はわかりやすくて好きです。吉田健一さんの言葉、何度も反芻するべき言葉だよなあ、という気がします。

戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである

肝心なのは執着することを間違えないことでしょうか。仕事と生活、日々の暮らしの美しさに執着すること。怒りや畏れに執着しないこと。なんかそんなところに「統合失調症の克服」は在る気がしています。

加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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