2020/8/15

フリーランスとワークタイムとサバティカル – 社会人20年目への設計

夏休みですかね、とも思うわけですが、昨日今日とフリーランス仲間とオンラインお茶会を立て続けにしていました。僕は25歳で始めてフリーランス15年目になるけれど、仕事仲間には会社員になった人もいるし、逆に、フリーランスになった人もいて、ある意味、長い時間同じ働き方をしているのは、周囲の人の定点観測にもなったりして面白いです。元々、仕事の話を仲間とするのは好きな方で、いやもうなんか酒飲みに行っても結局ずっと仕事の話をしてしまうタイプなのですが(まああらゆる意味で、職住近接の生き方してるから、そうなりがちなんだけれども)、コロナ禍でなかなか会えなくなってしまった友人と、しばらく分の話をするのはなかなか楽しいものでした。

さて、フリーランスとワークタイムとサバティカル、というタイトルをつけました。先に書いたとおり、フリーランス15年目なんだけれども、本来であれば、大学を卒業した22歳からカウントするべきで、そこから20年ということになると、僕は42歳、あと1年半後に20年目を迎えるということになります。ただ、普通の人が社会人20年やってるとすると、僕は20年のうちの16年しか働いてないんですね。20代で3年、30代で1年ほど、病気で体調を崩したのを受けて、働いていない期間があるので、逆に言うと、最近は20年のうちの16年は働けたのだな、と思うようになりました。健康なのが当たり前、仕事を続けられて当たり前、と僕自身若い頃は思っていたように思いますが、実際は、20年のうち16年だった、ということになります。

とは言え、僕は学生時代も割としっかり仕事をしていて、こないだTwitter眺めてたら昔のボスのボスが還暦だなんて書いてあってびっくりしたのですが、学生時代の4年仕事してたと思うと、ちょっと急いで生きた感ありつつも、20年のうちの足りない4年が埋まって、案外人並なのかも知れぬぞー、などとも思うわけです。だからまあ、ここまでのワークタイム、働けた期間は20年ということになる。なので、最近は42歳に向けて、というのが一つ、仕事の大きな目印になっていて、ちょうどその辺りで達成したい割と大きな数字目標もあり、タイミング的には希望的観測だけどコロナ禍も次のフェイズを迎えている気もして、そこから社会人人生の後半の20年が始まる、と考えるとわかりやすいなあと思ったんですよね。

まずその目標に向かって、今の働き方を安定的に継続して数字を積み重ねていくこと、社会情勢を鑑みると決して楽な道のりとも思えませんが、善処していきたいと思っています。加えて、次の20年の働き方や目標設定などを、もう少し具体的なディテールに落とし込むこと。まあ、成り行きでここまで仕事して来ているのですが、ずっとこのままの仕事のやり方、それは例えば受託商売であったり労働集約であったりということもあるし、業態や就労環境についてもだけれども、世の中の変化の時期にその先を見据えて展望を作っていく、というのはこれまでも、サブプライム危機や東日本大震災で経験していて、それなりにその都度、トライ&エラーして来たことでもあるので、コロナ禍を受けても同じようなことをしていきたいとは思っていて、ただそれは今すぐにではなく、1年半後に具体性を持たせるくらいの長い尺度を取っているのが、今回のどうやら長引きそうで遅効性なコロナ禍を受けての変化に対する見立てなのかな、という気がします。まあ社会復帰の過程でもあるし、拙速に決め事を作らないようにしよう、と思っています。

そうそう、社会復帰に関して言えば、やはり石の上にも三年ということかなあという気がして、ちょうどそれが42歳を迎えるのとも重なるんですよね。今折り返し地点。今、1/2〜2/3くらいまで仕事も戻って来ている、というのが肌感覚なので、数字的にETの時の水準まで戻すことをゴール、とは思ってないのですが、ちょうど良いペースメイキングの仕方なのかなあとも思いますよね。逆に言うと、まだ社会復帰の中途、ということも忘れちゃいけないよなあ、という気がします。

最近、少し意識するようになったことに生涯賃金というのがありまして、フリーランスと生涯賃金て割と縁遠いというか、少なくともそれまでは自分が60歳過ぎて引退するまでにいくら稼ぐか、みたいなことをあまり考えたことがなかったんだけど、この記事によると、ざっくりサラリーマンの方だと、平均値で2.5〜2.8億円、中央値だと2億円なんて数字があります。僕が学生時代に内定もらってた会社だとその倍以上だったりもするみたいですが、あまりもうそこに追いついていこうみたいな気持ちはなくて、ただ、パイの想定がある程度見えて来ると、今までは毎年ひたすら足し算をするだけだったのが、これからはゴールを見据えた引き算の考え方にできますよね。

これ単純に稼ぐだけの話じゃなくて、そもそも次の20年も、20年働き続けられるのか、という命題とも関係して来ます。むしろ、僕それなりにサバティカル的な期間がそこに含まれても良いような気がしていて、これまでのお休み期間って病気で入院して仕方なく、ということだったけれど、もう少し能動的な理由で休む時期があっても良い気がするし、色々人生の障害もあるかも知れないし、引き算していくにしても20年働き続けられる前提にせずに、例えばうち2年とか、前の20年みたいに4年とか、そういう比較的凪の時間が設計に含まれていても良いような気もするんですよね。

僕自身業界のトップランナーともリーディングヒッターとも言えないし、持っているものもどこまで専門性と言えるのか、言い続けられるのか微妙なところはあるし、いわゆる右肩上がりで順調に収入が増えていく未来もなかなか想像しづらいところではあるので、なんか工夫はいるんだろうな、という風に思っています。まだ具体的に採用する工夫は決めかねているというか、むしろようやく次の20年考え始めたところ、という感じだけれども、なかなか充実した良い20年をここまで過ごして来たように思うし、色々なプロジェクトを経験して来れたし、たくさんの面白い人達とも知り合えたので、次の20年も稼ぎの問題だけじゃなく、楽しい20年にしていきたいな、みたいなことは漠然と思っています。

なんか立ち止まるのにちょうど良いタイミングだった気もしますよね。楽しい20年、社会人の後半戦を設計していこう。

(2012-10-5)
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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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