2020/6/3

公衆衛生と経済危機と社会秩序

アメリカが揺れています。およそ国際的な人間なぞではなく、国際情勢にも疎いのだけれど、高校3年間を過ごしたこともあり、何となくアメリカの情勢は気になります。まずコロナによる公衆衛生の問題があり、次に経済危機による失業の問題があり、今、治安の悪化という社会秩序の問題があります。テレビのニュースなどを見ていると、黒人差別、人権問題という論点から、トランプ氏の強行姿勢や選挙への目論見の議論にワープしてしまうのだけれど、僕個人としては、今のアメリカ社会が置かれた「状態」そのものが気になっていて、かなり混沌があるのではないか、という気がしています。

少し感じたのが、これまではサブプライム危機と比較されることが多かったアメリカの情勢だけれど、公衆衛生と経済の問題だけではなく、社会秩序の問題が加わったことで、よりSeptember 11thの状況に近くなって来たという気がしています。あの時はテロとの戦いということで外に目が向いたわけだけれども、少なくとも現状、内に問題があって、しかしそれはよりアメリカ国民の生活に近接した混沌だとも言えます。

コロナと経済が両輪、日本でも語られて来たことだけど、これに「秩序」の問題が加わったことは大きくて、世界的にも治安の悪化は不安視されていたことだけれど、アメリカでこれほど早く大きく発露するとは思ってもみなかった、というのが感想です。デモに沢山の人が参加している、ごく一部が暴徒化している、わけだけれども、デモに参加してない人も沢山いることは想定できて、Super Stay Homeというか、コロナに加えて、治安の悪化で、家にいることを余儀なくされることの不安とか萎縮とか、そういうものはとても大きい気がします。

それゆえに、差別主義のリーダーは排斥すべきだ、という人道的な視点だけでアメリカがドライブされていくとも単純に思えなくて、何となく「新しい秩序」をもたらしてくれるリーダーを欲する、というような方向に舵を切る気もしています。トランプ氏は強権的ないし排他的、それに比べると、バイデン氏は理知的ないし共生的なアプローチになるのではないかと思うのだけれど、この「秩序のもたらし方」というのは多分に政治的だし、治安だけでなく、失業にも、コロナにもかかってくることだし、人権問題も秩序の話だと言えて、わからないけれど、社会保障を手厚くする、とかだけだと足らない議論になって来るように思います。

鬱屈したエネルギーの発露、というと物事を単純化し過ぎだが、持って行き場のないエネルギーが今、アメリカには溜まっていて、ただそれが新しい変革を生むというほどオプティミスティックにもなれなくて、かなりの社会的疲弊があるのではないか、という気もします。先のことはわからないけれど、「これまでと同じ社会の秩序」というのはすぐに取り戻せるものではないのかも知れないな、という気がします。

日本で同質の問題が起こるということ事態は想定しづらいなと思うけれど、一方で、対岸の火事ではないよな、これからの世界に与える影響はとても大きいだろうな、という感じがします。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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