未来へのアクション・プラン – コエールのチケット販売が開始になりました
BCPという言葉をこの数ヶ月よく耳にしますが、もしかしたら、非営利とかNPOの現場でもその重要性は例外ではないのかも知れません。むしろ、社会問題と日夜向き合う現場にこそ、必要なものなのかも。コロナ・ショックを「晴天の霹靂」と言ってしまうと、随分、考えてなかったのか、と突っ込まれそうではあるが、僕はこういう状況になることをここ数年想定して動けていたかというと、疑問を感じざるを得ません。
以前、「アウトリーチ – 欠如モデルからプロジェクトモデルへ」という記事で、「Activity Based Discussion」ということを言いました。これは震災後、議論飛び交うネット空間を眺めながら、少し混沌に嫌気が差して、たまたまユレッジという防災のプロジェクトが始まったタイミングで、こういうことにしていきたいな、と考えたことです。ざっくり言うと、それぞれの行動をベースにした議論で、社会的使命を果たしていこう、そのためのプロジェクトをデザインしていこう、というようなことでした。
コエールのチケット販売が開始になりました。社会的養護を経験した当事者、その支援者によるプレゼンテーションの場で、当事者はイルミネーター、支援者はアクティビストと呼ばれます。更に今年から、「ソーシャル・アクション・アカデミー」として、コエールというプロジェクトを通じて、一般の参加者を募り、社会問題を解決するための行動、プロジェクトを生み出していこう、という新しい動きも始まりました。今年は新型コロナウイルス感染症の流行の影響あり、オンライン開催となりますが、プロジェクト・スタート当初の設計に近づいたのではないかと思います。
コロナ・ショックを受けて今、議論されているのは、社会がどう変わるか、ということだと思います。それに対して、コエールで議論されるであろうことは、社会をどう変えたいか、ということだと思います。だから今年のコエールは色々な意味で高次になる、という予感がしていて、社会がどう変わるか、という無視できない変化を刻々と目にしつつ、自分のこれまでを振り返りながら、社会をどう変えたいという議論をすることになる。正直、僕も、社会がどう変わるかとか、どういうことがポイントになるかとか、どういうことに影響を及ぼすかとか、そういう交通整理とそれへの対処をしている段階で、今、「社会をどう変えたい」というところまでまだまだ思考が跳躍できていない、というのが現状かなあという気もします。まあただ、生きていく上で、働いていく上で、改めて考えなければいけないことだなあとも思います。
プロジェクト自体をリモートで運営していかないといけないこの状況、モチベーションの維持や、コミュニケーションの密度なども含めて、なかなか難しいチャレンジだろうなと感じていますが、これまで以上に良いプロジェクトに変わっていければ良いなと思って見ています。あらゆることが目まぐるしく変わってゆく社会情勢にあって、社会的養護という社会システムの機能自体も変化しなくてはならないのかも知れません。あるいは、変化の中にあってこそ、守らないといけないことが明確になってくるのかも知れません。
そんなわけで、今年は特に話聞いておきたいなという気が、個人的にもしてるんですよね。興味ある方は是非ご参加ください。
また、ブリッジフォースマイルでは、引き続き、親を頼れない児童養護施設退所者を対象とした、現金給付をはじめとする新型コロナ緊急支援のための寄付を募集しています。先日、メディアにも取り上げられ、多くの賛同の声とご助力をいただいている、と聞いています。
こちらもあわせてご検討ください。どうぞ宜しくお願いします。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)