2020/5/6

社会的な数字 – Social Indicator

当たり前のことなんだろうけど、最近、コロナショックを受けて思うのが、色々な「社会的な数字」というのが、今後大きく変わるのだろうなという気がするんですよね。失業率、出生率、自殺率、進学率、就職率などなど。GDPだけじゃなく、世の中には社会の状態を把握するための様々な指標となる数字というのがあって、Social Indicatorというようなことだけれども、統計的に表面化してくるのは、もしかしたら、半年とか1年とかかかる気がしていて、今、僕らはコロナの流行の実態を掴もうとして、また、自粛の出口戦略を見定めるためにも「指標」を求めているけれど、コロナの流行にかかることだけじゃなく、この社会活動の休憩期間のうちに、社会の状態を示す数字は、色々動いている可能性がある。

この辺の問題意識は、先に「社会問題の変容 – アフター・コロナの社会問題」という記事で書いたけれども、企業活動は社会問題を解決するためにあるとした時に、そのIssueになっているようなものは、コロナの自粛が明けた時には変容している可能性がある。そうすると、Issueの再定義や再把握が必要になってくるだろうし、解決方法や優先順位も変わってくる可能性がある。問題の本質は変わらないのかも知れないし、むしろビフォー・コロナから多くのものを引き継ぐのだろうけれど、Issueの状態がより悪化したり、新たな問題が生まれたり、想定していなかった変化が起こる、ということはあり得そうな気がしています。

勿論、コロナの終息をまたずして、色々な分野に問題は飛び火しており、現場はスクランブルの真っ最中で、そんな悠長なことを言っている場合じゃないことの方が多いように思います。コロナが明けたら世界が変わるという人もいて、一方で、コロナが明けたら世界は元に戻るという人もいるけれど、ただ、景気が戻ったとしても、「社会的な数字」は変化している可能性が高いし、問題はより難しくなっている可能性はあるし、新たな問題に新たな解決策で挑まなければならない、ということはあるのではないかなと感じています。

こうした「社会的な数字」を一区切りできた時に、俯瞰して社会の状態を再確認するという作業は、どこかのタイミングで必要になってくるのではないかと思うのだけれど、社会システムの撹乱によって生まれた、社会システムの構造物の歪みや歪みを検知して、新たな対処策を探っていく必要があるだろうし、それは、在宅勤務が増えるとか、時差通勤を行うとか、新しい生活様式と言われるようなもののもう少し上位の問題意識として、社会像とか、国家像の議論に結びつくような形で、発露してくるのではないかな、という気がします。

色々な社会活動、特に非営利の分野は、この「社会的な数字」の改善にコツコツ取り組んで来たわけだけれども、これまで取り組んで来たことが無力化したり、無意味になるといことではなくて、ただ新しい「工夫」は少なからず必要になってくのだろうな、という感じがするのと、こういう危機の後だからこそ、少し「大きく改善」するような構造的な組み換えも、官民連携も含めて、検討されるべきような時期に来ているのかも知れないなという気もします。

まずは社会の状態、社会的な数字を、様々な分野を横断的に、きちんと把握するところからでしょうか。統計的にこの国にどういう変化が起こっていて、それがどういう指標に現れてきているのか、これをなるべく早く整理することが、次へのアクションに繋がってくるように思います。勿論、数字に現れないことというのはたくさんあるのだろうけれど、解決するべき課題としての数字の変化を把握するというのが、社会変化に対する、センシングであり、モニタリングであるとも言えます。

先が見えないとよく言うけれども、なんかちょっとそういう横断的な数字の変化に敏感になっておきたいな、という気がしています。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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