2020/3/27

ITはコロナウイルス対策に何ができるか?

ITが危機の時にできることは何なのか?ITに少なからず関わっているとそういうことを考えることはあって、僕自身、東日本大震災の時には、交通機関の混乱を鑑み、駅名や路線で検索できるようなサイトを作りました。今回のコロナウイルスにあっても、東京都の感染症対策サイトが有志の手でオープンな開発環境で構築されて話題になっています。また、テレワークが増え、Zoomのような会議ソフトにお世話になることが増えたり、AdobeやMorisawaなんかがライセンスを柔軟に使えるようにしてるなどという話も聞きます。他にも色々な企業がそれぞれにコロナウイルスの問題に呼応して対策を打ち出していて、提供するプロダクトやサービスやリソースを持ってる企業、というのはやはりすごいものだな、と思い知らされます。

そんな中で特に行政の動きと密接に結びついて、今後、コロナとの闘いに重要な役割を持ちそうだなと感じた取り組みで気になった2つの事例があったので、ピックアップして紹介しようと思いました。

LINEのチャットボット相談窓口

(第126報)LINEを活用した相談・情報提供サービス「東京都 新型コロナ対策パーソナルサポート」を開始|東京都防災ホームページ

チャットボットって自動で質問に答えてくれるもので、相談の仕訳をしてくれるのだろうと思うのだけれど、一方で、ビジネス的にはアンケートツールという側面もあって、質問に答えていくことでDBにヒアリングした内容を蓄積していくことができます。全ての人に即検査ができるわけではないという状況にあって、相談窓口で取得する情報がDBに蓄積され、その傾向を統計情報として政策決定や意思決定に活用していければ、中長期的にも強い武器になるように思います。東京のリンクを紹介しましたが、全国の都道府県に導入されているようです(全国共通のものなのかはちょっとわからないですが)。LINEは家族コミュニケーションに活用されていたりするし、高齢者もスコープに入れやすそうですよね。

サイボウズの行政医療連携

神奈川県での新型コロナ対策にkintoneを活用 新型コロナウイルス感染症対策に関わる戦略的モニタリング基盤にkintoneを無償提供 | サイボウズ株式会社

医療機関って電子カルテを始めとしてITの導入とても進んでいますが、様々な医療機関や行政の各機関を横断的に繋ぐという意味では、垣根を飛び越え、SaaSの形でkintoneが導入されていっているというのも興味深いニュースです。今回のコロナウイルス対策における人的・物的リソースの過不足の問題や病院間連携、地域間連携を図ることができるようになりそうです。

BtoBtoCならぬ病院to行政to患者

よくビジネスの世界ではBtoBtoCという言い方をしますが、今回の場合は、LINEが行政to患者を、kintoneが病院to行政を受け持つと見なせば、DBとして、またプラットフォームとして、情報をやり取りする仕組み、データを蓄積する仕組み、それが整い始めたという風に解釈できるのかなと思いました。実際には他にも様々なITツールが活用されていくのかも知れませんが、この2つについてここのところ矢継ぎ早にリリースがあって、こういうものが活用されていくと、状況に対応していける環境が整うのではないかな、とちょっと得心した感じがして、期待しています。

まとめ

コロナとの闘いが長期化すればするほど、データが蓄積され、意思決定や政策決定のエビデンスとして活用されていくことは大事な気がしていて、そこで重要になって来そうな2事例を紹介してみました。今週末は外出自粛ということで、僕も家で過ごすつもりですが、すごく世の中は動いていて、導入にだって色々越えなければいけない壁はあったろうし、それぞれの持ち場で闘ってる人いるんだろうな、と改めて感謝するところでもあります。IT活用の文脈で、希望を感じたところだったので、共有でした。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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