2020/3/4

トイレットペーパー不足で考えたこと – 撹乱とインシデント

生活必需品買い出しに行くかー、という話は先々週くらいに実家とも話していて、僕は地味に生活必需品買い出しリストとか作っていました。オイルショックとか東日本大震災とかの話も出てたけど、まあ基本セットなくなっても困らないように、と洗い出し、Evernoteに書き出して。まあ実際は、これ見て全部買い揃えていたわけじゃなく、どちらかというと頭の体操と家にあるものの在庫把握をしただけな感じだったのですが、その後、トイレットペーパーが不足するというデマが流れたりしたこともあり、店頭在庫が枯渇し、ワイドショーでも、Twitterでも、話題になったのはご存知のとおりです。ぼちぼち解消されてるみたいですが。

バタフライエフェクトという言葉がありますが、地球の反対側で起きなくても、何かをきっかけに社会に何か変化が起きたり、撹乱されたり、ってことはあって、今回は大きくは、デマという「情報」と、オイルショックや東日本大震災の時の「記憶」と、後はSNSやLINEなどの拡声器的な「伝播」の仕組みがあったわけですが(それをテレビが放送して増幅器みたいになってるわけですが)、何もモノの枯渇だけじゃなく、あれこれ俺困るな、ってことはこういう時には突発的に起こり得るのと、案外想像できないことでもないなあ、という感じがしていて、そういうことをある程度考えておくのも大事なことじゃないかなって気がしますよね。

マスク不足とか、トイレットペーパー不足とかは、ある意味、初期段階でのわかりやすい事例だったのかも知れない。

需要と供給のバランスが崩れること

トイレットペーパーから発想すると、需要と供給のバランスが崩れる、というのが一つの型として考えられます。正確には大きく需要と供給のバランスが崩れたというより、一時的な需要増大により、流通が追いつかなくなった、供給不足になった、ということだけど、潜在的な需要と供給に大きな変化がなくても、仲介部分が機能不全を起こすと手に入れるのに遅延が発生したり、一時的に不足に困ったり、ということが起こり得ます。例えば新卒採用どうでしょう。当初想定していた採用需要と採用供給は今のところそんなにバランスが悪くなかったとしても、説明会ができなかったり、面接ができなかったり、となると想定していたスケジュール通りに行うことが難しく、仲介にあたる部分のプロセスが撹乱されると言えます。リモートなどで色々工夫がなされている状況と思いますが、例年とは違うことが気になったり、障害になったり、ということは起こり得るのかも知れません。

需要や供給に見直しが必要なこと

サブプライムの時や東日本大震災の時も、景気の悪化で、仕事のボリュームが減ったり、契約の見直しがあったり、アウトソーシングをインハウスに切り替えたり、ということがあったと思います。また、フリーランスも昔より増えて、プレイヤーが多くなってるということもあると思います。一個人のフリーランスレベルだと、マーケット全体の需要と供給のバランス=自分への影響とはなかなかならないと思うのですが、世の中の変化でクライアントが受ける影響とか、それが自分に及ぼす影響とか、一つ一つのプロジェクトでも考えられることはありそうです。

いきなりぶん殴られるようなこと

コロナウイルスによるイベントの自粛要請によるキャンセル、というのは、多くの関わる人にとって、割と、いきなりぶん殴られるようなこと、だったのではないかと思います。今は世の中も有事モードになって、それなりに身構えている状態だけれども、自分の仕事や生活で、起こると困るインシデントというのはしばしばあって、ただ、それをコロナウイルスを起点に考えても想像力に限界があるから、「困ること」を先に考えて、それが起こり得るのか、ということを辿ってみる、という考え方もあると思います。何だろう、クライアントからの未払いが発生するのは困るし、サーバが止まっちゃったり、Webサイトがダウンしたりすると僕の仕事は困りますね。あとインターネットもないと困るし、パソコン触れなくなるのも困る。そもそも自分が他人に連絡できない状態になっちゃったら困るし、逆に連絡つかなくちゃっうのも困りますね。今の家に住めなくなっても困る。とか、まあ、わかんないですけど、平時、まあ起きないよな、ってこと、なんかの拍子に今回起きないかな、って考えておくのは良さそう(もうちょっと個別の具体的な内容を考えた方が良いと思いますけど)。

まとめ

トイレットペーパー不足って、今回のコロナウイルスの感染者をできる限り減らそう、広めないようにしよう、という社会の動きの中では、割と突発的なインシデントで、とは言え、想定不可能なことだったとも思えず、これ起こると困るな、みたいないくつかのことがあれば、それについて今のうちにどんな想定が必要なのかどんな対応が必要なのか考えておくというのは、危機の中での危機想定、になってくるのかなと思います。

なんかでも、真面目に景気や経済の状況を分析して導き出されるようなことだけでなく、トイレットペーパー的な困り方、というのも、これからもありそうだよなー、という気がちょっとしています。

ひとり仕事: フリーランスという働き方
(2012-10-5)
売り上げランキング: 14,705
100円

加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

是非、フォローしてください!
Twitter / Instagram