2020/2/24

ネットバブルのシーラカンス – オッサン化と仕事の健やかさの話

学生時代にお世話になっていた人に、マーケティング・コンサルタントの西川りゅうじんさんがおられて、僕がバイトしていたデザイン会社が西川りゅうじんさんの会社の子会社だったからなのですが、何度か打ち合わせ同席したり、お仕事ご一緒させていただいたりして、なんか良い経験したなと、今になると思います。ところで、当時、りゅうじんさんは自分のことを「バブルのシーラカンス」とジョーク交じりにおっしゃっていました。

最近、改めてオッサンになったな、って感じがあって、まあ40歳だから立派にオッサンなんだけれども、僕の世代って先の「バブルのシーラカンス」から発想すると「ネットバブルのシーラカンス」という感じはあって、まあだからネットバブルの生きた化石、みたいな感じある。とは言え、当時からあんまり融資を受けて上場して、みたいな文脈には乗る気はなくて、粛々と自分たちのやりたい仕事やれてれば良いよね、という感じだったので、なんか当時の狂乱とか隆盛とか、知ってるようで知らないのだけれど。

組織にいると、ふつふつとオッサンであることって感じるみたいだし、僕あまり好きな言葉じゃないですが「老害」って言葉も引き合いに出されるけれど、とは言え、フリーランスとしてもオッサンフリーランスという感じではあるし、プランナーとしてもデザイナーとしてもオッサンプランナー、オッサンデザイナー、という感じではあるし、趣味の世界でもオッサンラガーマンだし、まあとどのつまりオッサンである、ということなのだろうなと思います。若くはないのだ、オッサンである。そういう時にオッサンとしてどう社会にフィットしていくのか、ちょっと考えてみようと思いました。

望むべく、ではなかった、フルスタック型オッサン

先に「ネットバブルのシーラカンス」という言葉を書きましたが、僕の主戦場はWebデザインというデザインとエンジニアリングの両方に立脚するものだけれど、ずっと一人でやっていたので、両方をカバーするようになりました。それどころか、編集やったり、撮影したり、器用貧乏という言葉もありますが、フルスタック型オッサンになって来たなあ、って感じがしますよね。まあ同じことずっとやってれば、自ずと色々なことできるようになるわけだが、そういう色々やるタイプのオッサンになったなという。

組織に属さない、アウトロー型オッサン

これわかりやすいですかね、フリーランスなので、組織に属さないオッサンになってしまいました。オッサンの課題として、「人を育てる」とか「後進の面倒を見る」とかがある気がするのだけれど、原則組織に属さない僕にはそう言ったタスクがありません。なんで面倒な話とかせんで済みます。ただ若い世代との仕事は大事にしたいと思っていて、「人を育てる」ではなく「人が育つ」プロジェクトをやる、というのが僕の中では重要になっています。

為せば成る為さねばならぬ何事も、アンカー型オッサン

最後に。僕、プロジェクトでは最終走者をやることが多いです。フルスタック、アウトロー、と被ってくるのですが、最後のエイヤーで納める部分で強みを発揮する気がしていて、企画設計とか言ってると、一見、上流工程ばかりやりそうですが、実際は徹頭徹尾の「頭」と「尾」を担当することが多いかな。これどうなっていくと良いのだろうというのは、ずっと悩ましいところではあるのですが、まあでもProduct ManagementとかProject Managementみたいな視点で考えても、仕上げ工程って、プロダクトやプロジェクトの最終品質を担保するパートだから、簡単に手は離せないだろうなあという気はしますよね。どこまで手を動かして、足を運ぶか、というのはあるが。

まとめ

フルスタック、アウトロー、アンカーと3つ挙げてみましたが、多分これって、僕が「ネットバブルのシーラカンス」であることによって、こうなっている、という気もしますよね。シーラカンス、生きた化石は、図体でかくて、注意力緩慢で、動き鈍重で、しばしば若い人に揶揄される「オッサン」とイメージ被るわけだけれど、まあでも、20年くらい同じ仕事してるし、そこは否めないよなー、という気もします。

まあただ、そういうことに自覚的になっておくことが大事なんでしょうね。若返りの水飲んだり、不老不死の薬飲んだりできないので、人間は歳月を重ねていくにつれ、老いたり枯れたりすることは否めず、学習能力も落ちるし、運動能力も下がる。時間の経過って残酷なんだろうと思います。まあだからこそ、勉強しないといけないし、練習しないといけないし、仕事も「健やか」でなくてはいけない気がします。

そういう意味では、「華やかさ」より「健やかさ」が大事なのだろうと思いますよね。まあ、シーラカンス長生きだって言うしな、頑張ろう。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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