2020/1/2

99クライアント – もう一度、客商売ということについて

今年の年賀状、どうしようかなあという時に、何か色々あるけれど、やはり99クライアント、ということではないか、という思いに至りました。これは2005年にExperience Transportersを立ち上げて、1社目のクライアントからのべで数えて、ETを経て、加藤康祐企画設計に至る15年で、99社を経験したということになります(ここには、法人も個人もNPOも独立行政法人も含みます)。1社目のクライアントに「加藤さんも50社経験すれば安心ですね」と言われたことが、僕の客商売の言わばスタート地点になっていて、2012年に50社を達成することができました(これを受けて当時事業を法人化する判断をした、ということもあります)。2012年に50社、2019年に99社ですから、案外、クライアントが増えるペースはコンスタントだとも言えて、7年で50社だから、1年でおよそ7社、というのが、この15年のペースでしょうか。加藤康祐企画設計としても開業以来、新規に5社のクライアントとお取引させていただくことができました。

すごくシンプルな話をすると、僕はこの15年間、この99社に食べさせていただいて来たことになります。受託商売や労働集約のビジネスの限界を散々聞かされ続けながらも、独立採算型の事業を立ち上げるような挑戦はしないままに、客商売、クライアントの問題解決、そのためのソリューション提案というところに軸足を置いて、自分の仕事を形作って来ました。人に頼られたり、人の役に立ったり、人に価値を認めてもらったり。客商売には良いこともたくさんあって、総じて僕はこのビジネススタイルが好きでしたし、フリーランスというワークスタイルに、この客商売であることという認識は不可欠なのではないかなとも思いますし、事業会社でやっていることと少し毛色は違ってくるのは確かじゃないかと思います(ということを、事業会社に席をもらってお世話になっていた時にも感じました)。

まずは、感謝

まずは、何を置いても感謝でしょう。この15年間を振り返ると、必ずしも全てがうまくいった、という仕事ばかりではなく、失敗もあったと思いますし、不義理を働くこともあったと思います。また、体調を崩した時には当時アクティブだった多くのクライアントにご迷惑をかけることなりました。客商売の難しさというのも感じます。裸一貫というと大袈裟ですが、いわゆる地盤看板鞄がなく、一般企業での社員としての就業経験もなかった25歳の僕を、少なからず面白がって興味を持ってくださって、一緒に仕事をご一緒くださったクライアントが多くいたことは本当にありがたいことだなあと思いますし、僕をキャリアという視点で見ても唯一無二の財産だとも言えると思います。

経験のレバレッジ

加えて、様々なクライアントのビジネスをヒアリングし、一緒に問題解決の方策を考えるトライアルができた経験は大きな財産になっています。あちらのクライアントではこうだった、こちらのクライアントではこうなっている、だったら。。。業界業種に縛られることなく、様々なクライアントとビジネスについて語り合い、モノを作り、ソリューションを考えた経験は、クライアント数が増えるにつれ、その次のプロジェクト、その次のプロジェクトで生きて来ました。フリーランスという、専門的な知識や技術をキャッチアップしていくのが難しい環境にあって、一方で、客商売の経験を多く積めたことは、ある意味、トレードオフであると言えて、ビジネスパーソンとして裾野の広い視野を身につけられた自負もあります。

これからの客商売

僕が仕事を始めた学生の頃、多くのケースは「ホームページがないから作りたい」という時代でした。今でも勿論、新規事業の立ち上げなどでそういうニーズはありますが、時代もすっかり変わり、要求されることも変容して来ていると実感します。企業が取り組むべき課題は、経済成長だけでなく、不足する人材の確保、顧客との関係性構築、ブランド・ロイヤリティの醸成、SDGsの達成に向けてのアプローチ、ダイバーシティの包摂、アフターフォローを含めたサービスの充実やインナーコミュニケーションの活性化など、多岐にわたります。それに伴い、こちらのサービスメニューも広がってきましたし、プロジェクトに応じて、担当する役割や内容、関わり方もマチマチです。ただ、時代の変化や社会の要請を鑑みながら、個としての「創意」と「工夫」を活かし、クライアントの問題解決に取り組む、クライアントが問題を解決することのサポートをしていく、ということは変わらないのではないかと思っています。

まとめ

リモートワーク華やかな昨今ですし、会わずに済む仕事も増えました。ただ、客商売という軸を持つ時に、「会って話してみること」ということはとても重要で、多くの場合「会って話した感触」で、仕事のご依頼をいただいていることが多いとも思います。それは、ある意味でライブというか、真剣勝負というか、一期一会に終わる出会いなのか、それから連綿と長い年月を重ねるお付き合いになるのか、という分水嶺でもあります。2020年、新しいスタートですが、良い出会いに恵まれ、良いお付き合いが始められることを楽しみに、もう一度「客商売」という自分の原点に立ち返って、日々の仕事に取り組んでいきたいと思います。

新しい一歩を踏み出すのが楽しみです。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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