2019/9/5

フリーランスの社会復帰、きほんのき

先日、客先で話していたら「フリーランスって保険もないし、仕事なくなると、生活保護とかのお世話になってしまうのかと思ってました」というような話があって、まあ、「仕事なくなる」って言うのがどういう状態を指すか、というのが、人によってまちまちだと思うのですが、とは言え、収入ゼロになる可能性ってあるし(なった)、想定の範囲外のことってあるし、なかなか難しい問題ではあるな、と思います。

まあ、状況によるだろう、というところもありつつ、僕の場合は、体調を崩して療養に入ったこと、その過程でクライアントとの関係が悪化したこと、当時持っていた契約を全て断った / 断られたこと、法人を解散したこと、などがありました。その上で、社会復帰ということは、できないことではないな、という感じがしていて、それは多分にそれまでに築いたアセットによる、というところもあるのだけれども、少し整理してみようと思います。

仕事に復帰することを宣言する

周囲からすると、「どうするつもりなのか?」わからない状態なわけです。なので、療養を経て、住まいも固まった時に、僕がまずやったことは、仕事への復帰の宣言でした。具体的には個人事業主としての開業届の提出とアナウンスです。まず、仕事するつもりになったこと、ファイティングポーズを見せること、これがまず一歩かなと思います。

閉じていたコミュニケーションを取り戻す

一旦、法人解散してしまって、仕事ゼロになっているわけですが、クライアントとの関係性がゼロになっているわけではなく、実際には入院中にもクライアントから依頼の連絡や問い合わせがあったりもしました。そういうことに少しずつ対応して、社会復帰を図っていく、というのがあるかなあと思います。実際、開業してすぐにイベントのスタッフの仕事(アルバイトに近いですね)なんかもあって、最初はそういうお声がけで少しずつ予定埋めていくのかなと思います。

人に会いに行く

あとはやっぱり、復帰のご連絡も兼ねて、人に会いに行くのは大事じゃないかなと思います。クライアントとか仕事仲間とかですね。やっぱり社会生活から疎遠になっていると、人と会ってビジネスの話をしたり、何か課題解決に取り組んだり、ということから距離が離れているので、直接的に仕事に結びつかなくても、ビジネスの近況を聞いたり、こちらの状況を説明したり、という機会は大事だと思います。ランチアポ入れることが多かったかな。

関係性を整理する

その上で、時間かかると思うのですが、今後も付き合っていく、今後も仕事していく関係性を、少しずつ整理していくことかなあと思います。結構、したくない話とか、しづらい話とか、折を見てしていくことがやはり大事で、それでようやく一区切りとなるのではないかなあと思います。説明とかお詫びとか、ある時期にまとめて終わらせられることではなく、時間をかけて状況に応じてやっていくことなので、そういうタイミングで相手と色々話して、今後の付き合い方を改めてお互いで整理していくことが大事かなあと思います。

まとめ

まあまだ道半ばだし、ゆっくりやるのが良いことだと思うのですが、例えば、ローラー作戦的なこととか、飛び込み営業的なこととか、あまりやりませんでした。取引先自体は過去を遡れば色々あるし、仕事がないのだから新規を積極的にやる、というのもチョイスとしてはあるのだと思うのですが、少しずつ、時間をかけて取り戻そうという時に、とりあえずは、これまでの関係性の中で必要性が出てきた仕事をじっくりやっていく、という感じだったかなと。いわゆる低空飛行ではありますが、まずはそこから、かなあという気がします。

今回みたいに大きく体調を崩すと、退院してくればそれで良い、治った、ということではなく、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年と、時間の経過に応じて、整理できることや、言語化できることが変わって来て、それによって視野や視界が変わって来たりもするので、十分な整理や言語化ができない時点で、「大きく取り戻そうとする」のがちょっと怖いかなって思います。ちょっとずつで良いような気がします。慌てない、という。

実際、開業届出した去年の10月頃は、とりあえず、1年後くらいのことまでしか考えられなかったけれども、1年仕事をしてくることで、2年、3年、どういう風に時間をかけるかということを考えられるようにもなって来るので、「時間の経過を耐え忍ぶこと」っていうのが案外とても大事なことなんじゃないかなあと思いますね。

山の景色は少しずつ登ることで視界が開けて来るもので、少しずつ開けて来る視界を確認しながら、そこで考えられることに頭を巡らせながら、じっくり歩みを進めていくこと、が大事かなって気がします。失敗に失敗が重なっちゃったりすると辛いし、しかし仕事に失敗ってなくならないので、なるべくリスクを抑えて、ゆっくりやる、ことに慣れる、というのが大事かなと。

いずれにせよ、フリーランスの仕事って、人との関係性に支えられていて、そういうものを繕いながら仕事を進めていくことはそんなに簡単なことでもないと思うので、仕事の難易度の問題ではなく、自分の社会活動として、難しいことをゆっくり時間をかけてやる、そういう前提に置いて進めていくのが良いのかなって気がしますね。

ひとり仕事: フリーランスという働き方
(2012-10-5)
売り上げランキング: 14,705
100円