2019/7/11

40歳からのWell-Being – 個人、家族、コミュニティ

最近また友人行脚をしているのですが、40歳にさしかかる僕らの世代、どんな話しているかというと、昔ほどガンガン行こうぜ、って話してるわけじゃないなあという気がするんですね。仕事の話をするにもワーク・ライフ・バランスの視点が入ったり、以前はそんなこと話題にもならなかったけど「心」という言葉が会話に出て来たり。ああ、なんかそういう頃合なのかなあという気がします。

思い返せば、20歳を過ぎた頃、1日2〜3時間睡眠で、仕事して、ラグビーして、酒やらコーヒーやらコーラやら飲んで、タバコ吸って、みたいな生活をしていて、僕は一度、限界を迎えるわけだけれども、体調を崩すと「人間らしい生活」とか、「マイペースな生活」というのを意識するもの。睡眠を十分に取ったり、メディテーションを試したり、カウンセリングが一般化したり、マインドフルネスも話題になったけれど、リラックスを心がけたり、芸術とか文芸に触れる機会を作ったり、静かな時間を作るように心がけたり。

プロダクトやプロジェクトを良くするために「熱狂」というのは不可欠なものだけれども、人間、ずっと鉛筆の芯を研ぎ澄ますような生活をしているわけにも行かず、まあ、研ぎ過ぎると折れてしまうものなので、今、僕らが話題にしていることって何だろう、という時に、改めて40歳を前に「Well-Being」の話をしているな、って思うんですよね。

個人のWell-Being

働き方や暮らし方、生き方、時間の過ごし方、人との関わり方、先ほども挙げたようにメディテーションやマインドフルネス、レジリエンスなんかがここ数年のキーワードでしたが、改めて、そういう健康で安心ということだったり、満足できる生活状態だったり、ということが重要視されるようになった気がします。30代、それなりにお金を稼いで、その分使いもして、お金って「選択肢を増やす」ために大事なものだけれども、そこまで執着しなくなって来た、むしろ生活コストの圧縮の工夫とか、身の丈にあった収入とその分やりがいのある仕事とか、ある意味でのトーンダウンと「落ち着き」を取り戻そうとするような動きがあるのかなあと思います。

家族のWell-Being

僕は独身ですが、周囲は子育て世代だというのも大きいですよね。後は40歳という時に年齢的に老後の親との付き合い方、みたいなことが、皆少なからずスコープに入って来ているようで、家を建てるならちょっと実家の近くに探そうかとか、コミュニケーション頻度を増やすためにちょっと工夫しようかとか、顔を見る機会を増やそうかとか、なんかそういう話がちらほらあります。「家族」って社会の最小構成単位だと社会学では言うけれど、原家族の崩壊とか言われつつも、結局、年齢が意識を変える部分って多い気がして、なんかそういう家族のWell-Beingも改めて考える、そんな時期なのかなあという気がします。

コミュニティのWell-Being

後は仕事とか趣味とかのコミュニティのWell-Beingでしょうか。なんかコミュニティに対する冷めた視点というのを持ちがちだけれど、良い年齢になって来て、改めて人が人らしくあるための環境にしようとか、温かい空気を作っていこうとか、利益や役得に対して合理的なだけでなく、志や目的や趣味を嗜好を共有する人たちとコンフォタブルな付き合いを醸成していく、そういう方向に向かっていくのかなあとか。

まとめ

楽したい、って話でもなくて、ただ20年も仕事して来ると色々経験するので、成長の過程には色々必要なこともあるけれど、ちょっと一息ついて、Well-Being、皆考えているのかなあということと、そういうのって、時代の空気、成長がゆるやかになったり、派手さやきらびやかさを求めていかなくなって来た時に、その上で価値のあることってなんだろうとか、大事にできることってなんだろうとか、そういうことをもう一回、これまでの経験を反省や検討の材料にしつつ考え直しているのかなと。

まあなんか、年商○億円を実現する!とか、○年以内に上場する!とか、良いのだけれど、それって自分たちが若い頃に目指すであろうことだということと、それを既に達成した人もいるし、自分はそういうことしたかったわけでもないよな、という時に、改めて自分のできることと人生設計を揃えていくというか、身の丈を合わせていく、みたいなことがあるのかなあと思いますよね。

こないだも話してたんだけど、30代の10年間、色々な生き方、働き方、暮らし方を見れて、選択肢を多く持てた、というのは大きかったように思います。会社員とフリーランスという対比でもないし、業界や業種の違いでもないし、都市と郊外、都市と地方という違いもあれば、知り合いには自給自足している猟師や農家もいるし、NPOやソーシャルビジネスの現場で働く人もいれば、ジョブホッパーもいるけど叩き上げの中間管理職もいるし、ずっとフリーランスして来て企業のマネージャーになった人もいれば、ずっと業界のトップ企業でマネージャーを歴任して来てフリーランスになった人もいる。色々選択肢あんじゃん、っていうのが、実はとても自由を拡張してくれている、ということなんじゃないのかなあと思うのですよね。

多様性の時代と言われて久しいですが、なんかこれから探していくのは、お金とか住まいとか仕事とか食べ物とかやりがいとか社会問題とか家族とかコミュニティとか色々なものを包括した、Well-Beingの設計と実践なのかなあって気がします。これが歳を重ねるってことと同義になれば良いのだろうな。

歳取ったなーw。

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