2019/6/19

『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』 幡野広志

幡野広志さんのことはあまり存じ上げなかったのだが、たまたま先日、Twitterを眺めていたら、八王子の人だということを知り、noteを拝見したところ、著作を読んでみることにしました。

ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。|幡野広志|note

ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。
幡野 広志
ポプラ社
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多発性骨髄腫という末期のがんを患い、余命3年と告げられ、病の痛みや苦しみと闘いながら、残された時間を誰のためにどうやって生きていくのか、平易な言葉、穏やかな言葉でありつつも、ご家族への深い愛に溢れていて、とても良い本でした。

そう言えば、僕の病気は死に向かう病ではない。間接的に死と隣り合わせだとも言えるし、様々な事由から生き辛さの中で亡くなってしまう方もあるが、ある意味で、急性期に関して言えば、一過性の病気とも言えます。そう考えると、幡野さんの覚悟みたいなものと、難病と言われるものであるが、僕の患者、当事者としての立場は少し違うなと思う。

一方で、22歳から薬を飲んでいるけれど、100歳まで生きれるかも知れないが、100歳まで薬を飲む、という類の病気でもあります。だからそこには20代で発病して以来、何となくそのように生きていく覚悟、みたいなものがあり、めんどうなこともあるし、厄介なこともあって、とは言え、別の人生を生きたい、みたいな気持ちには全くならないんですよね。

写真集も買ったのだけど、とても「生」を感じるものでした。

写真集 (Hobonichi Books)
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大病を患うということは、非日常のことのようであるけれど、それはいずれ日常に溶けてゆく。そうした中で「生きる」という言葉の意味も変容してくるのだろうと思います。病と向き合う、ということは、どう生きるか、ということに向かう、ということは幡野さんの感覚と共通しているのかなあ、という気がしました。

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