2018/12/8

福祉とデザイン 2.0 – “Solve for one, extend to many” – インクルーシブ・デザインについて

今週は都内で友人とランチアポが多くて、数年来の付き合いで僕の仕事のことをよく把握してくれていており、「コースケさんも一区切りだね、これからどんなことをしていくの?」みたいな話をしていました。最近、自分が恩恵を受ける当事者の色が濃くなっていることもあり、何となく福祉の世界の仕事もしたいなあと思っていて、そんな話をしていたら、「インクルーシブ・デザイン」という言葉を教えてもらいました。

これは言わば「ダイバーシティのためのデザイン」と言えて、高齢者、障害者、外国人など、従来のデザインプロセスから除外された多様な人々から特定の問題にフォーカスし、それを社会にスケールするというようなデザイン・アプローチです。

“Solve for one, extend to many”

マスをターゲットにするのではなく、一人に対してデザインされた問題解決策が、社会に広がっていく。海外ではインクルーシブ・デザインのDesign Toolkitも開発されており、今後、更に関心が高まっていく分野と言えそうです。

Inclusive Toolkit — Kat Holmes

福祉とデザイン 1.0

僕がこれまで福祉畑やソーシャル・ビジネスの世界でサポートして来たのは、例えばWebやチラシ、パンフレット、資料などのデザイン業務、後はイベント集客やアクセス解析などのマーケティング業務が主でした。言わばプロジェクトのバックオフィス的な役割が多く、問題を抱える人のための直接的なデザインによる解決策の提示ではありませんでした。

福祉とデザイン 2.0

例えば、カッコいい義手とか、とても便利な電動車椅子とか、わかりやすいインクルーシブ・デザインの事例はあります。ただ、プロダクト・デザインの分野に限ったケースでもない気がしていて、僕がサポートしていたカナエールにはプロジェクトのアイデアのもとになったハルカという女性のストーリーがありました。施設出身で、お金がないが、看護師になりたい、そのお金を工面するため、周囲の人達が支援してくれた、そのエピソードが給付型奨学金支援のアイデアソースになります。そしてそれをより多くの人のために成立させるためのスピーチコンテスト、プロジェクトとしてのカナエールがデザインされました(僕、立ち上げ関わっていないですが、最初にプロジェクト・デザインした先達はすごいなあ、と今でも思います)。

そう考えると、他にも世の中には様々なExclusionがあって、そこに対して何らかの企画設計をしていく仕事、というのはプロダクトの形なのか、サービスの形なのか、プロジェクトの形なのかわからないけれどもきっとある気がしていて、そこにこの数年来取り組んで来た、UXデザインとかグロースハックとかプロトタイピングとかデザイン思考みたいなものって、持ち込む余地ある気がするんですよね。そこになんか福祉とデザイン 2.0がある感じがしていて、新しいテクノロジーやツールや、勿論、クリエイティブもですが、持ち込めば、なんかこれまでにない仕事がそこにはある感じもします。

まとめ

というわけで、僕もちょっとインクルーシブ・デザインの勉強しようかな、と思い始めたところです。例えば、ヒカリエでやってる超福祉展のようなところで目にする、日本にも先達はいるわけだけども、当事者としての経験とか、UXデザイナーとしての経験とか、これから生き得る分野な気がしていて、身の回りのことにも目を向けながら、加藤康祐企画設計の仕事に織り込んでいけないかなあ、そんな風に考えています。

なんか良い仕事の種になると良いなあと思っています。

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